「初恋です」「命ある限り見届けたいなって」
マダムたちが熱い視線を向けるのは、藤井聡太八冠（21）だ。
なぜ藤井八冠は、マダムに大人気なのか。追跡取材すると、どんな存在として応援しているのかが見えてきた。
藤井八冠ファンの81歳マダム「初恋です」
先週、史上初となる将棋八大タイトル制覇の偉業を達成した藤井聡太八冠。
藤井聡太八冠(21):
（八冠を）実現できたのも、まだまだ、なかなか実感が湧かないというのが正直なところではあるんですけど。
現在、初の八冠防衛をかけ、竜王戦第2局の真っ最中だが、会場にはマダムが押し寄せている。
81歳マダム（ファン歴4年）：
自分で（写真を）写して、待ち受けにしたの。いつも見ているの。LINEの中にも聡太さんばっかりです。
── スマホにニュースを残しているんですか?
81歳マダム（ファン歴4年）：
そうです。だからずっと聡太さん(の写真)ばかり。
イット! の取材にこう話すのは、ファン歴4年の81歳のマダム。
その自宅に同行すると…。
81歳マダム（ファン歴4年）：
これは初防衛の時ですね。
ふすまに張られていたのは、藤井八冠の活躍を報じる新聞紙面。さらに…。
81歳マダム（ファン歴4年）：
これは藤井さんのカレンダーだから、対局だけを書いてあって、勝ったら〇（マル）をつける。先日王座戦勝ちましたので、〇（マル）がついて。
では、熱心に応援を続けるマダムにとって、藤井八冠はどういった存在なのか?
81歳マダム（ファン歴4年）：
この年齢だから、孫みたいにかわいいでしょって言われるけどそうじゃない。孫のかわいさとはまた違う。だから理屈じゃないですね。本当の片思いですね。初恋。初恋です。
孫ではなく、あくまで恋愛対象だという。
「すごいアスリート」「身近なすごい人」
また、マダムたちからはこんな声も聞かれた。
藤井聡太八冠ファンA：
アスリートに近いですかね。
藤井聡太八冠ファンB：
スポーツの観戦っていう感じなのかなって。（近いのは）最近ではやっぱり大谷（翔平選手）なんじゃないの？
大谷翔平選手に代表される「すごいアスリート」と同じ感覚だという。やや遠い存在にも聞こえる一方で、その飾らない立ち居振る舞いから「身近なすごい人」と感じてしまうという声もあった。
藤井聡太八冠ファンC：
娘の同級生とかそういう感じ。身近に感じるけど、すごいことをやっちゃってる子がいるよっていう。リュックにスニーカーとか、全然偉そうぶらないところとか。
また、老後の楽しみだという6年来のファンの若いマダムもいる。
── これ全部扇子ですか？
6年来のファン：
はい、扇子ですね。 40〜50本あるのかな。
藤井八冠の全タイトル制覇については…。
6年来のファン：
（八冠は）まだ通過点なんだと思うんです。まだまだ楽しませていただけると思っています。
── これからも（藤井八冠を）応援する？
6年来のファン：
おばあちゃんになるまで。たぶん命あるかぎり見ていたいなと思います。
現在21歳の藤井八冠。今後もプロ棋士として、数十年間にわたり活躍が期待される、「応援し続けられる存在」であることも人気の秘訣（ひけつ）のようだ。
(「イット！」10月18日放送より)
