パレスチナ保健当局によると、ガザ地区北部にある病院がイスラエルによる空爆を受けて、500人以上が死亡した。
イスラエル側は攻撃を否定している。

空爆を受け、炎が上がる
空爆を受け、炎が上がる
この記事の画像(12枚)

パレスチナ保健当局によると、ガザ北部にある病院が17日夜、イスラエルの戦闘機の空爆を受け、500人以上が死亡、数百人が負傷したという。

映像では、病院の建物が燃えているほか、負傷者が次々と運び出されている様子が確認できる。

次々と人が運び出されていく
次々と人が運び出されていく

ハマスはイスラエル軍が「新たな戦争犯罪を犯した」と批判したが、イスラエル側は「ハマスが撃ったロケット弾が病院に直撃したことが原因」だとしていて、双方の主張が食い違っている。

米・バイデン大統領はヨルダン訪問を延期

こうした中、アメリカのバイデン大統領はまもなくイスラエルを訪問するため、首都・ワシントンを出発する。

左:アメリカ・バイデン大統領 右:イスラエル・ネタニヤフ首相
左:アメリカ・バイデン大統領 右:イスラエル・ネタニヤフ首相

バイデン大統領はネタニヤフ首相らと会談し、人質の解放や民間人の被害回避などについて協議するものとみられ、今回の病院の被害についてもどのような発言をするか注目される。

バイデン大統領はその後ヨルダンに移動し、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談する予定だったが、ホワイトハウスは、ヨルダンへの訪問と会談を延期したと発表した。
ガザ地区の病院への攻撃で多数の犠牲者が出たことを受けて、アッバス氏が喪に服す日程を考慮したとしている。

国際取材部
国際取材部



世界では今何が起きているのか――ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、モスクワ、イスタンブール、北京、上海、ソウル、バンコクのFNN11支局を拠点に、国際情勢や各国の事件・事故、政治、経済、社会問題から文化・エンタメまで海外の最新ニュースをお届けします。