13日、札幌市南区の公園で5頭のシカが目撃された。さらに、16日にも札幌市中央区の住宅地でシカが出没。
絶滅寸前だったエゾシカが急増し、北海道でのシカによる被害額は、年間約45億円にも上っている。
札幌でシカの出没相次ぐ
シカが地面に顔を近づけ、草を食べている。

その数、5頭。
13日、札幌市の公園で撮影された映像だ。
手前のシカが、顔を上げてカメラの方を見るが、逃げもせず、そのまま食べ続ける。
撮影した男性は、「今までいなかったが、あまりにも普通にいた。周りの人に『(もともと)シカいたっけ?』と聞いたほど」と話す。

札幌市では、16日も住宅街でシカが出没した。
過去には、交差点に飛び出したり、線路に群れで侵入し、列車と衝突寸前になったこともある。

北海道でのシカによる被害額は、年間約45億円にも上っている。
エゾシカは一時は絶滅寸前だったが、現在は72万頭が生息している。
毎年2割増しで増える
なぜ、ここまで増えたのだろうか。

酪農学園大学 狩猟管理学研究室・伊吾田宏正准教授は、「シカは放っておくと毎年2割増しくらいで増える。北海道全体で十数万頭を毎年捕獲しているが、捕り足りなくて増えている」と解説する。
市街地での捕獲が難しいため、今後は移動ルートを遮断するなどの対策が必要だということだ。
(「イット!」 10月17日放送より)
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