フグが甘エビを一瞬で吸い込む動画に、SNSで6万件以上「いいね」が付いた。その吸い込む速度は、わずか約0.03秒だった。
フグが甘エビを一瞬で吸い込む
フグが、水槽の中からエサの甘エビをじっと見つめている。

この後、フグが早業を披露。エビが消えたかのように、一息で吸い込んだ。
スローで再生しても、見えないほど早い。その間、わずか約0.03秒だ。

SNSでは、6万件以上の「いいね」が付き、「すごい吸引力」「掃除機もびっくり」などと話題になった。
早業の主は、ミドリフグのボンちゃんだ。飼い主によると、アサリやシジミなども食べるが、一瞬で吸い込むのはエビだけだということだ。

飼い主は、「お腹が空いている時は早い。エビが一番の大好物。人間の行動をよく見ている。色々な表情を見せてくれる子」と話す。
エビを目の前にすると、おちょぼ口のような表情を見せることもあるという。
“口の中に大きな空間を作る”
なぜ、一瞬で吸い込めるのだろうか。

下関市立しものせき水族館「海響館」展示スタッフ・荻本啓介さんは、「魚の仲間は、エサをスッと吸い込んで食べるものが多い。ベロやエラを引き下げたり広げたりして、口の中に大きな空間を作り、水を流し込んで吸い込んでいる」と解説した。
専門家によると、吸い込んだ後にかんで食べることが多いそうだが、ボンちゃんは、エビを丸のみしたということだ。
(「イット!」 10月9日放送より)
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