朝晩の冷え込みが増し、秋らしさを感じることも多くなってきた中、10月9日にはスポーツの日を迎える。ただ、新型コロナウイルスの影響などで昨今心配されているのが、子供たちの体力低下だ。

子供の運動能力 持久系種目の低迷顕著

スポーツ庁は「子供の体力・運動能力や運動習慣等の向上に係る施策の成果と課題を検証し、その改善を図ること」を目的に、毎年、“全国体力・運動能力、運動習慣等調査”(通称・全国体力テスト)を実施している。

対象は国公立・私立問わず全国の小学5年生と中学2年生で、調査項目は全部で8つ。握力・上体起こし・長座体前屈・反復横とび・50メートル走・立ち幅とびの6項目は小中共通で、小学生はこれに加え20メートルシャトルランとソフトボール投げ、中学生は持久走(男子1500メートル・女子1000メートル)または20メートルシャトルラン、ハンドボール投げとなっていて、各項目10点満点で点数化する。

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スポーツ庁によれば2022年度の合計点の全国平均は小中の男女いずれも前の年度を下回り、過去最低を記録した。特にシャトルランや持久走といった持久力が問われる種目の低迷が顕著だ。

体操男子の日本代表・水鳥寿思 監督の弟で、実家の体操館でコーチを務める水鳥豪敏 氏も子供たちと接する中で運動能力の低下を肌で感じていて、「学校体育のレベルで言うと10年ほど前の方が、いろいろなことを出来る子が多かったという印象」と話す。

全国に対し静岡県は健闘 要因は

子供の体力低下の要因について、スポーツ庁は「1週間の総運動時間が420分以上の児童生徒の割合は増加しているものの、以前の水準には至っていないこと」「肥満である児童生徒の増加」「朝食の欠食、睡眠不足、テレビやスマートフォンの映像視聴時間の増加など生活習慣の変化」の3つを挙げた上で「新型コロナの影響によりマスク着用中の激しい運動の自粛なども考えられる」と分析している。

一方で、静岡県の結果に目を向けると小学生の男子以外は全国平均を上回り、小学生の男子も全国平均から大きく離されているわけではなく、県教育委員会は「小学生を対象に独自に実施している体力アップコンテストが運動時間の増加につながっているのではないか」と推察しているほか、県内の中学生の運動部加入率が高いことも考えられる要因として挙げている。

小島よしお流!手軽にトレーニング

体力や運動能力を向上させるためにはどうすればよいのか?

発育や発達の理論を理解した上で、子供たちの運動能力向上を図るプログラムを提供するキッズコーディネーショントレーナーの資格を持つタレントの小島よしおさんに自宅で出来るオススメかつ手軽なトレーニングを伝授してもらった。(※外部配信先では画像などが表示されないことがあります。その場合はFNNプライムオンラインのサイト内でご覧下さい。)

① ローイング(伸ばした両手を背中の後ろまで引き肩甲骨を動かす)
効果:猫背の解消

② ツイスト運動(地面にしっかりと両足を着けて腰を左右にひねる)
効果:腹直筋の強化

③ 片足で立ち、もう一方の足を斜めに引き上げる
効果:腸腰筋の強化

④ 片足でバランスを取る
効果:中殿筋の強化

ちなみに、この4つの動きを一度に出来てしまうのが“そんなの関係ねぇ!”の動きだという。

小島さんはこの動きを「1日、ぜひ片方で1分ずつ」とオススメする。

ただ、1つ重要な注意点がある。それは「片方だけしかやらないと、私がそうなんですけれど左右のバランスがズレてしまう」ことだ。小島さんは「反対側をやらないまま16年来てしまったので、整体で骨盤がズレてますよ」と言われてしまったそうだ。このため、必ず「同じ分数・回数だけ逆側もやる」と強調した。

なお、「声を出してやることで有酸素運動にもなる」とも…。

自宅で家族と一緒に1日片足1分ずつの“そんなの関係ねぇ”…いかがだろうか?

テレビ静岡
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