文部科学省は9月25日、熊本・山都町の「通潤橋」を正式に国宝に指定した。熊本県内の国宝は、人吉市の青井阿蘇神社に次いで2例目となる。

豪快な放水は観光の目玉 橋の国宝は全国初

日本最大級の石造りのアーチ水路橋・通潤橋は、江戸時代の1854年に白糸台地に農業用水を送るために造られた。

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豪快な放水の様子は、熊本観光の目玉の一つとなっている。

文部科学省は、6月の文化審議会からの答申を受けて、9月25日に通潤橋を正式に国宝に指定した。

通潤橋本体のほか、通潤橋の右岸側にある御小屋(おこや)や、完成した際に造られた石碑や関係する文書なども国宝となった。
橋として国宝の指定を受けるのは全国で初めてだ。

梅田山都町長「記念すべき1日」

山都町・梅田穰町長は、「記念すべき一日になった。これを契機に、通潤橋を将来へ継承するための取り組みをより一層推進していく」とコメントしている。

また山都町では、通潤橋周辺区域でのドローンの飛行禁止などを定めた、国宝「通潤橋」条例が9月議会で可決され、9月25日から施行された。
熊本県内の国宝指定は人吉市の青井阿蘇神社に次いで2例目となる。

(テレビ熊本)

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