気候変動の影響で、トルコではいま、巨大な穴が次々と出現しているのをご存じだろうか。
そしてその対策として、日本でなじみのある花が注目されている。
落ちると危険…巨大な穴が3000個以上も
記者が向かったのは、トルコ・コンヤ。
取材前日の9月13日、突然できたという大きな穴を発見した。

実際に見てみると、人が落ちたら危険なほどの深さがある。
穴の直径は54m、深さは50mに及ぶ。
実は、トルコ最大の穀物地帯では、このような穴が3000個以上できている。
その原因は、気候変動だ。

干ばつで雨の量が減り、地下水も減少。
農家が井戸を増やして水をくみ上げるが、その結果さらに地下水の水位がさがり、地盤が緩むなどして、突然穴ができてしまうという。
地元農家・ファーティーさんは「私の自宅から穴の距離は100mほどです。とても不安です」と話す。

この対策として今、「山形県の花」に定められている紅花の栽培が注目されている。
紅花は、水をほとんど使わずに栽培でき、オイルなどを作ることができる。
そのため地元当局は、一部の作物を紅花に植え替えるよう支援を始めたのだ。
持続可能な農業のために、変化が求められている。
(「Live News days」9月20日放送より)
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