財務省が発表した8月の貿易統計によると、日本が貿易や投資でどれだけ稼いだかを示す8月の貿易収支は9305億円の赤字だった。

輸出が振るわず、輸出額は7兆9943億円と2カ月連続で減少したことが響いて、赤字は2カ月連続となった。

一方、輸入額は8兆9248億円と前の年の同じ月と比べ、マイナス17.8%と5カ月連続で減少した。石炭やLNG=液化天然ガスの輸入が減った。

また、水産物を含む食料品の中国向け輸出は前の年の同じ月と比べて41・2%減少し、141億8600万円だった。

財務省は、中国が福島第一原発の処理水の海洋放出を受け、日本産水産物の輸入を全面停止したのが影響したとみている。