新型コロナウイルスやインフルエンザなどの拡大で、全国的に一部の薬が品薄になっている。

同じような成分が入った薬で代用するケースも

東京都内のクリニックに、続々とやってくるインフルエンザの患者たち。

いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤院長:
夏にインフルエンザの患者さんが毎日のようにいるというのは非常に異例だと思うんです。あまりの感染者の多さに対応しきれないなと

インフルエンザだけではなく、コロナの感染者も増えている。14日、名古屋市昭和区の「たけうちファミリークリニック」に伺った。

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たけうちファミリークリニックの武内院長:
今日午前中だけですけど、7~8人くらい検査して2人陽性です。陽性者はお盆過ぎてから多いし、9月に入ってからさらに増えてますね

お盆前は新型コロナと診断される患者が1日に4人ほどだったが、ここ最近は8人ほどと2倍に増加したという。

全国的に新型コロナやインフルエンザ、そして季節性の風邪も増えているという。

その影響で「薬」も不足している。クリニックの2階にある調剤薬局でも一部の薬が不足していた。

薬剤師:
足りてないですね。せき止めのお薬や去痰薬であったりとか、せきとか風邪でよく使われるようなものが不足しています。需要が高まってるけど、供給が追い付いていない

お盆が明けた頃から、薬の確保に頭を悩ませているという。

薬剤師:
薬の卸売業者さんに頼み込んで「なんとか一箱でも入れてくれませんか」とお願いしたりとか、近隣の調剤薬局さんと連携をとって「少し分けていただけませんか」といった形でなんとかやりくりしています

品薄は、処方される医薬品だけではない。

大島薬局の薬剤師:
風邪の「市販薬」なんですけど、せき止めのお薬や鼻水を抑えるお薬が入ってきていない状態で、入荷待ちになっています。風邪関連のお薬は全部入りづらい状態ですね

一部の棚が空っぽになっていた。処方箋なしで購入できる「市販薬」も品薄な状態だ。

薬局を訪れた人も不安を口にしていた。

薬局を訪れた人:
ここへ来て本当にお薬がないというのを感じて大変なことだなって、心配ですよね

薬不足はまだ解消のめどが立たず、必要な薬がない場合は同じような成分が入った薬を客に提供しているという。

大島薬局の薬剤師:
思った治療ができないっていうのは患者さんにもよくない、不安があるのかなと思いますね

(東海テレビ)

東海テレビ
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