岸田首相は13日、内閣改造を行い、第2次岸田再改造内閣を発足させる。内閣改造・党役員人事の岸田総理の狙いについて政治部の門脇功樹記者がお伝えする。
「難しいパズルだった」
今回の人事は、2024年の総裁選への「再選戦略」が色濃く滲んでいて、政権幹部は「難しいパズルだった」と振り返っている。

複雑なパズルとなった理由の一つは、「党内力学の変化」への対応だ。

岸田首相はこれまで、麻生副総裁、茂木幹事長と連携する「三頭政治」が軸だったが、茂木幹事長への牽制ともとれる茂木派の小渕氏を起用したことで、「三頭政治は疑心暗鬼になるだろう」との見方が出ている。
“安倍派優遇”の先に見据えるのは…
対照的に、岸田首相が優遇したのが党内最大派閥の安倍派だった。
安倍派幹部からは「80点以上だ」と高い評価が聞こえている。

2024年の総裁選を見据え、安倍派から支持を得る狙いとみられ、あるベテラン議員は「党内のバランスは変わるだろう」としている。

一方、非主流派の議員からは「置き去りのままだ。非主流派で連携を強めるしかない」と反発の声が出るなど、党内で駆け引きが続くことになりそうだ。
(「Live News days」9月13日放送より)
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