内閣府が公表した8月の「景気ウォッチャー調査」では、景気の実感を示す「現状判断指数」が53.6だった。7月から0.8ポイント下がり、2カ月ぶりにマイナスとなった。
「客から、電気代やガソリン代が高騰しているため、外に食べに行きづらいという話も聞く(東北のレストラン)」など、物価高の影響を指摘する声が上がっている。
さらに、「高温過ぎる猛暑日が続いたため、来客数が少なく、売上も最悪である(北関東の衣料品専門店)」など、猛暑により人の流れが減少したことも影響した。
また、2カ月から3カ月後の景気の見通しを聞いた「先行き判断指数」も前月比で2.7ポイント下がり、2カ月ぶりのマイナスだった。
「ガソリン価格や農産物価格の高騰、10月に予測される加工食品の再値上げなどで、客の生活防衛意識が高まり、節約志向が拡大するため、ディナータイムの外食利用が減少する(中国地方のレストラン)」など、止まらない光熱費の高騰や物価高を懸念する声もあがった。