自衛隊の制服組トップにあたる吉田統合幕僚長は24日、弾道ミサイル技術を使用した衛星打ち上げに失敗した北朝鮮が、さらなる弾道ミサイルの発射を強行する可能性も「排除できない」と述べた。
北朝鮮は24日未明、弾道ミサイル技術を使用した発射により軍事偵察衛星の打ち上げを試みたが、失敗している。
吉田統幕長は午後の記者会見で、北朝鮮が、アメリカと韓国が実施中の合同軍事演習に「反発しているのも事実だ」と指摘。
北朝鮮が今回の発射とは別に、「軍事挑発として、弾道ミサイルを発射する可能性は排除できない」と警戒感を示した。
その上で、吉田統幕長は、米韓演習が8月末まで実施されることを踏まえ、「引き続き警戒監視、情報収集に万全を期していきたい」と強調した。
一方、自衛隊に出されている「破壊措置命令」の扱いについては、「情報の分析、評価を続けていく中で、防衛省として適切に判断していくことになる」と述べた。