Live News αが開催する、働く人たちと本音を語り合う場「ミタカイ」

今回のテーマは「視覚障がい者が見た新型コロナの世界」と「新型コロナで変わった外食」

カレー店を経営する阿部由希奈さん、全盲のエンジニア中根雅文さん、マッチングアプリ情報サイト「マッチアップ」編集長の伊藤早紀さん、名古屋在住でCASTER BIZ recruiting責任者の森数美保さん、4名のゲストが参加しました。

三田友梨佳キャスター:
みなさん、こんばんは。

新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、オンラインで、さまざまな業種の方々とお話しさせていただきます。

今回は4名のゲストとLive news αコメンテーター石倉さんとお話をさせて頂きます。

どうぞよろしくお願いします。

一同:
よろしくお願いします。

左上:阿部由希奈さん(and CURRY)、左下:中根雅文さん(freee)、中央下:伊藤早紀さん(「マッチアップ」編集長)、右上:石倉秀明氏(キャスター取締役COO)、右下:森数美保さん(CASTER BIZ)

新型コロナで変わったこと

三田キャスター:
新型コロナウイルスの影響で、働き方や日々の生活など、これまでの価値観や社会の仕組みが大きく変わる今だからこそ感じた皆さんの本音や気づきを伺い、これからの「withコロナ社会」のヒントを探りたいと思います。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、働く場面でも、普段の生活の中でも、変わったことはたくさんあると思います。こちらについて、みなさんとお話しさせていただきたいと思います。

新型コロナで変わった「安全に対する意識」

三田キャスター:
中根さんは、全盲のプログラマーとして活躍されていますが、ソーシャルディスタンスをとらなければならない状況のなかで、日々の生活で困ったことや、新たな気づきなどはありますか?

中根さん:
普段の生活を送る上で、困ったなと思うことは、そんなにありません。ただ、例えばですが、バスやタクシーに乗るために並ぶ列で、距離をとらなければいけないので、そういうことがやりづらいと感じることはあります。

自分でできないときは誰かに手を貸してもらえばいいのですが、現在は人に頼みにくく、人が多い所に行きにくい状況になっています。

あらゆるものをオンライン通販に頼っています。

三田キャスター:
視覚に障がいがある方は物に触れることで見える世界もあると思います。一つの例としてですが、点字を触る際にも気を付けていることはあるのでしょうか?

中根さん:
ほとんどの駅で、ホームや出口に行く階段の手すりに点字で「1番ホーム」などと書いてあるんです。そういうものを確認しながら、私たちは移動をしています。

今は、気持ち的には点字を触りづらいのですが、点字を触らないと、迷ったり、事故につながったりする可能性もあります。「汚い・キレイ」という判断ではなく、「危険・危険ではない」という判断をしています。

三田キャスター:
人との距離が求められる今、本当に大変なことですね。

石倉氏:
そうですね。どうしても人と人、人と物が接触しないと成り立たない仕事や生活があります。介護施設や高齢者施設でクラスターが起きやすいという報道もありますね。

今後、新型コロナが長く続いたり、違う感染症が流行する可能性もあります。そのような中で、障がいのある方たちが安全に生活していくには、今までと全く違ったアプローチも必要かもしれないなと思いました。

三田キャスター:
周りの人が支えてあげられるといいですね。

視覚に障がいのある人は、人の声や動く音から感じとることもあると思います。健常者は、障がいのある人がいたときに、どこまで近づいていいのか戸惑うこともあります。お互いに、難しく感じているかもしれませんね。

石倉氏:
中根さんにお聞きしますが、どのように接してほしいですか?特に普段とは違って、今みたいなタイミングでの接し方について教えてください。

中根さん:
普段も今も、あまり変わらないのですが、困っているようでしたら声を掛けていただけるとありがたいです。困ってないようでしたら、声を掛けることなく放っておいていただいて問題ありません。

困っている場合は、遠くからでも声を掛けていただければと思いますが、ただあまり遠いところから声を掛けられても、自分に話しかけられていることに気付けないかもしれません。

これからは、こういう状況の中での良い方法を考えていかなければいけないと思います。

三田キャスター:
感染が拡大すると、自分のことで精一杯になりがちですが、意識して障がいのある方が置かれた状況にも目を向けることが大切と感じました。

新型コロナで変わった「外食」

三田キャスター:
さて、阿部さんは飲食店を経営されていて、特に緊急事態宣言中は大変だったと思います。そして、今も大変だと思うのですが、どのような毎日を過ごされていますか?

阿部さん:
通常営業ができなくなってしまったので、緊急事態宣言中は全部テイクアウトの営業に切り替えて営業していました。

感染拡大のリスクを防止することも考えながらの営業だと、通常のスピードでお客様にカレーを提供できなくなっているという状況です。

三田キャスター:
最近、皆さんは外に食事に行かれていますか?

石倉氏:
私はまだあまり行っていないです。お店でも、今はイートインができるお店とできないお店がありますね。それから子供を連れて行くことが多いので、行けるお店が限られているという理由もあります。テイクアウトが多いですね。

三田キャスター:
森数さんは、名古屋市にお住まいですけれども、いかがでしょうか?

森数さん:
以前は家族で外食することも多かったのですが、まだ控えています。外食するときは、知り合いのお店や、もともとスペースが広くとられていることがわかっているお店に行くようにしています。

三田キャスター:
伊藤さんはいかがですか?

伊藤さん:
外食するときは、テラス席があるところに行きます。あとは、公園などで飲食しています。

三田キャスター:
中根さんはどのようにされていますか?

中根さん:
以前は外食することも多かったです。ただ、今はお店に入ろうとしたときにお店が閉まっていたということもあるので、「行ってみて開いていなかったら嫌だな」と思い、あまり外食をしようという気持ちになれません。

石倉氏:
お台場は食べるお店がたくさんありますが、三田さんはいかがですか?

三田キャスター:
仕事のときは、お弁当を作って持ってきていることが多いのですが、緊急事態宣言中にテイクアウトできるお店が増えて、普段はなかなか予約を取れないようなお店がリーズナブルな値段で提供しているので、普段よりもテイクアウトを利用することが増えました。

三田キャスター:
石倉さんはいかがですか?

石倉氏:
私は、スーパーでお惣菜などをテイクアウトするか、デリバリーの2択になっています。

三田キャスター:
阿部さんのお店はデリバリーをされているのですか?

阿部さん:
デリバリーはやっていないです。やろうかなと考えたのですが、お客様がどのようにカレーを受け取ってくださるかを私自身が見たいんです。

三田キャスター:
直接、お客様に渡すことで、ご自身のモチベーションにもつながっているのでしょうか?

阿部さん:
そうですね。やはり店内で飲食されているお客様の表情や、料理が運ばれてきたときに言ってくださる「わー、うれしい」「おいしそう」などの言葉が原動力になっています。そういうものを、できるだけ感じ取りたいです。

あとは、自分がデリバリーを利用したときに、気づいたことがあります。デリバリーだと、お店の考えているイメージと運んでくださる方のイメージは、違うものがあると思いました。デリバリーを始めるならば、そこを統一させたいという思いがあります。

三田キャスター:
そうなんですね。そういうところまで、お店の方は考えていらっしゃるのですね。

石倉氏:
お店の方ならではの視点ですね。

三田キャスター:
お料理にも作り手の人柄が表れますね。そしてお店の方にとっては、お客様の顔を見て受け取るというのも大事なんだなと、新たな気づきになりました。

三田キャスター:
本日は、いろいろなお話をうかがうことができました。ありがとうございました。

一同:
ありがとうございました。

【動画】「点字に触るのもリスクが...」視覚障がい者が感じた新型コロナの世界

【動画】新型コロナで変わった「外食」

(6月2日収録)