政府が、サイバーや宇宙など安全保障の新たな領域で、専門スキルを持つ民間人材を自衛官として採用する制度の新設を検討していることがわかった。
浜田防衛相は、11日の記者会見で「前向きに検討していきたい」と述べた。
防衛省が来年度にも創設する方向で検討しているのは、サイバーや宇宙など安全保障の新たな領域で高度な専門知識や経験を持つ民間人材を採用する「即戦力ハイスキル自衛官」制度。
浜田防衛相は会見で、「我々からすると、高度なスキルを有する外部人材の確保は喫緊の課題だ。前向きに検討していきたい」と述べた。
「即戦力ハイスキル自衛官」の任期は最大5年で、レベルなどに応じて階級を付与し、給与については民間企業と同様の水準に近づけることを目指す。
安全保障の領域が拡大する中、民間の専門スキルを取り込み、自衛隊の能力強化を図る狙いだ。