アメリカ国防総省は29日、2月に撃墜した中国の偵察気球が、アメリカ本土上空を飛行中には、情報収集活動をしていなかったと明らかにした。

偵察気球をめぐっては、アメリカ政府は「機密情報を収集することができる機器を搭載していた」と指摘し、監視目的だとして中国を非難していた。

国防総省のライダー報道官は29日の会見で、「アメリカ本土を通過している間、情報収集はしていなかったと評価している」と述べ、気球には情報収集能力と監視能力があったと強調したもののアメリカ本土を通過中には情報収集は行っていなかったと明らかにした。

偵察気球をめぐっては、気球を撃ち落としたアメリカに中国が強く反発し、ブリンケン国務長官の訪中が急きょ延期される事態になった。

写真:Chase Doak

国際取材部
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