今年3月に新作エッセイ集『月と散文』を発売し、作家としても活躍するお笑いコンビ・ピースの又吉直樹が、女優の吉岡里帆とシンガー・ソングライターの吉澤嘉代子と対談。
芸人と作家の両立について、共通点や心構えを語った。
“人を楽しませる”という心構えも「おもしろいことを言うの忘れた!」
吉岡、吉澤と『ボクらの時代』で対談した又吉は「芸人と作家、どっちを軸にやりたいのか?」という質問に対し、「両方一緒と思っている」と回答。
「芸人をやりながら本を作ったりしてきたので、そのスタイルはあんまり変えたくない」と語った。
また今年2月、又吉がシンガー・ソングライターの奥田民生と一緒にライブを開催した際、ライブ中1時間くらい奥田と一緒にコントをやったことに触れ、「本番に向けて『こういうことを民生さんに振ろう』と準備して作り、アドリブで民生さんに振って、民生さんはそこで即興で応えてくれて」と、設定は決まっていたものの、奥田もほぼアドリブでコントに対応したと明かし、吉岡と吉澤を驚かせた。

続けて、「みんながそうではないかもしれないけど、(民生さんは)ミュージシャンとて芸人、みたいな(考え方)。舞台に上がったら人を楽しませる」とし、自身も作家として「もちろん文章もおもしろく書きたいが、基本的には“人を楽しませる”という心構えでいようと思っている」と、芸人との共通点について語った。
吉岡が「職業は違うけど根底に流れる血は一緒」と感心していると、又吉は「でもこの間、取材で一生懸命質問されたことに答えていて、帰る時に『おもしろいこと言うの忘れた!』と思って…」と、つい芸人であることを忘れてしまう瞬間があると明かしていた。
(『ボクらの時代』6月25日放送より)
『ボクらの時代』
「又吉直樹×吉岡里帆×吉澤嘉代子」