岐阜市の陸上自衛隊の射撃場で18歳の隊員の男が発砲し、教官ら隊員3人が死傷した事件で、男が「教官に叱られた」と供述していることがわかった。

事件があった、岐阜市にある日野基本射撃場には、朝から鑑識とみられる捜査員が乗った車両や、合同で事件の捜査にあたる自衛隊の警務隊とみられる白い車両が入った。現場では鑑識活動などが行われているとみられる。

14日午前9時ごろ、射撃訓練中に起きた事件では、隊員の男(18)が隊員に向け自動小銃を発砲し、52歳と25歳の男性隊員2人が死亡、もう1人の男性隊員(25)が大ケガをした。
当時、52歳の隊員は教官を務めていたが、調べに対し男が「教官に叱られた」「教官を狙った」という趣旨の供述していることが、捜査関係者への取材で新たにわかった。

警察は15日朝、「殺人」の容疑で男を送検し、自衛隊と合同で動機などを調べることにしている。
「射撃は一番気を使う」元教官が語る訓練の実情「監視はしている」が…
以前、陸上自衛隊に所属し、事件のあった日野基本射撃場で指導経験もある60代の男性が取材に応じ、訓練の実情を語った。

元陸上自衛隊員(60代):
射撃は一番、の中で 一番気をつかうところです。
(訓練は)前段の方で基本教練であるんですけど 服従心を養わせている。射撃が始まったころには、命令に対してちゃんと行動できる、させるようにカリキュラムが組まれています。

また、射撃訓練では横と後ろに教官がついて一つ一つの動作を確認するため、事件が起きたこと自体が「信じられなかった」と話す。

ーー不審な行動しようとしたら抑え込む?
元陸上自衛隊員(60代):
(そう)なりますよね。監視はしています。それを振り切って、と言う形に今回はなっていると思う。
(「Live News days」6月15日放送より)