警察には様々な“落とし物”が届くという。福島県では「ガスボンベ」や、ロウソクを立てる「燭台」「草刈り機」など不思議な落とし物もあったという。さらに驚きなのが現金。その総額は一年間で2億円超…警察に届けられた後どうなるのか調べてみた。

県の収入に!?

福島県では2022年の一年間に、総額「2億1321万1610円」の現金の落とし物が届けられたという。前年比で9.2%増加。1件あたりの最高額は300万円だった。この300万円は持ち主が現れず、拾った人も受け取らなかったということで、県の収入になった。

2億円のその後
●「持ち主の元に戻った」・・・約1億3000万円
●「拾った人のものになった」・・・約2700万円
●「県の収入」・・・約3800万円

現金の落とし物のその後 福島県警まとめ
現金の落とし物のその後 福島県警まとめ
この記事の画像(3枚)

落とし物を拾ったら

店・ホテル・駅などの施設で拾った場合・・・施設の管理者に届け出る。注意点は、拾得者(拾った本人)の権利がなくなるため24時間以内に提出すること。その後、施設の管理者が警察に提出という流れになる。

路上などで拾った場合・・・直接警察に届け出る。7日以内に提出しないと、拾得者の権利がなくなる。最終的に「持ち主が不明のまま3ヵ月が経過」すると拾った人のものになり、受け取る権利が発生。ただし、運転免許やキャッシュカード、携帯など個人情報を含むものは対象外となる。

持ち主が判明した場合・・・落とし物の価値の5~20%のお礼を落とし主から受けることができる。ただし、義務ではないので拾った人が「お礼はいりません」と断ったら渡さなくて良い。あくまでも本人同士の話し合いで決める。

落とし物拾ったらどうする?(警察庁)
落とし物拾ったらどうする?(警察庁)

拾ったものを自分のものにすると「遺失物横領罪」に問われる可能性もある。当たり前のことだが、落とし物を拾ったら速やかに届け出よう。

(福島テレビ)

福島テレビ
福島テレビ

福島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。