点検の対象ではなかった柵壊れ…

大阪・堺市で柵が外れ、男性が用水路に転落、首の骨を折るなどの重傷を負った。先日、石見銀山で柵に寄りかかった女性が転落死する事故があったばかりのことだった。

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「立ち入り禁止」と書かれたテープが何重にも巻かれた柵。道幅約3メートルの狭い道路に設置され、スチール製で高さ約1.2メートル。

大阪・堺市でこの柵にもたれかかった男性が用水路に転落し、大けがをする事故があった。

事故は3月7日午前9時半過ぎ、自転車に乗っていた70歳の男性が柵にもたれかかった所、柵を支える支柱の基礎が外れ、男性は約1.5メートル下の用水路に転落した。

男性は首の骨が折れる重傷を負い、集中治療室で治療を受けていたが、現在は歩けるくらいまで回復したという。

用水路を管理していた堺市は10日午後、記者会見を開き謝罪した。

市によると、柵は30年以上前に設置され、定期的な点検などは行われていなかったという。

堺市担当者
定期点検の対象ではなかったために、そこを車で通ったりした時に見たということしか確認が取れていません。

島根県の石見銀山でも同様の事故

8日には島根県の世界遺産・石見銀山遺跡で、68歳の女性が防護柵にもたれかかったところ、腐食していた木の柵が折れ、女性は川に転落し死亡した。

その前日に堺市で起きていた同様の事故。

原因について市は...

堺市担当者
道幅が(約3メートルと)狭いところでの柵になりますから、自転車とか車が擦ったりすることで、支柱の一部に傷がつく。そこに雨が降ったときに塗装がさびる…

今後は市が管理する水路全域の柵を定期的に点検するなどの再発防止策をとるとしている。

(イット! 3月10日放送より)