警察官とともに階段を下りる男。
捜査員から「練馬のノビ師」と呼ばれていた、福士稔容疑者(76)だ。

この記事の画像(8枚)

「ノビ(忍)師」とは、住人が寝ている時間帯に忍び込む手口からそう呼ばれている警察用語。

福士容疑者は今年1月、東京・練馬区の住宅に侵入し、現金とワイヤレスイヤホンをケースごと盗んだ疑いが持たれている。

しかし、このイヤホンケースは“別の入れ物と勘違い”して盗んでいたという。

現金と“イヤホン”盗む…「宝飾品かと」

事件は今年1月16日の未明に発生。
警視庁によると、福士容疑者は午前2時ごろ、51歳の男性が住む2階建て住宅の1階に侵入。

リビングから現金2万円と、ケースに入ったワイヤレスイヤホンを盗んだとみられている。
被害者の男性はこのとき2階で寝ていて、犯行には気付かなかったという。

被害者の男性は2階で寝ていて気付かなかったという
被害者の男性は2階で寝ていて気付かなかったという

翌朝、被害に気づいた家族が110番通報し、事件が発覚。
警視庁は防犯カメラの映像などから福士容疑者を特定し、横浜市内で逮捕した。

調べに対し、福士容疑者は容疑を認めた上で、ワイヤレスイヤホンを盗んだ理由をこう話しているという。

福士容疑者:
宝飾品などが入っている箱と思い盗んだが、あとで開けてみたらイヤホンだったので捨てた。


暗闇での犯行だったため、イヤホンケースを宝飾品の箱と勘違いしたという。

実際の宝飾店で扱われる指輪の箱と見比べてみると、確かに似た感じのイヤホンケースも見つかった。

福士容疑者のターゲットは、土地鑑のある練馬区付近の2階建て住宅。
その理由をこう説明しているという。

福士容疑者:
(多くの人が)寝るときは2階で、1階は誰もいないから狙いやすい。


練馬区では同様の手口による被害が数件確認されていて、警視庁は余罪があるとみて調べている。

(「イット!」3月10日放送分より)