地元のシンボルとして愛されてきた二宮金次郎の銅像。この銅像が、また盗まれた。


住民からは落胆の声が上がっている。
近くの住民:
もともとあったものだからね。すごくショックを受けていますよ。
近くの住民:
ある意味でね、神様でしょ。神様に手をつけるっていうのは…。
おととしも被害 銅像はなぜ盗まれた
二宮金次郎の銅像が盗まれたのは栃木県真岡市。

二宮金次郎は江戸時代の農村を改革したとして有名で、真岡市は金次郎が30年以上、農業の復興に携わったゆかりの地。

その功績をたたえる銅像などが、市内27カ所に設置されているという。

しかし、真岡市では2021年11月、歴史資料保存館にあった銅像が盗まれる被害があった。


当時通報した近隣住民:
こりゃ大変なことだと思いました。町のシンボルの文化財だから。

そして今回、銅像が盗まれたのは、現在は福祉施設として利用されている廃校となった小学校。2月24日、施設の職員が異変に気づいた。

福祉施設「ハート二宮」 谷田部施設長:
ここにあるのが当たり前というものですので、本当になくなっているというは、最初信じがたかった。

なぜ銅像が盗まれたのか。JX金属によると、銅は年々高騰していて、国内取引基準価格の1月平均は1トンあたり約123万円。ここ4年間で2倍近く値上がりしているという。

盗まれた銅像は、高さ約1mで重さ約41kgだった。

何者かが換金目的で盗んだのか。警察は窃盗事件として捜査している。
(「イット!」2月28日放送)