中学2年生のときに日本記録を打ち立て、19歳でリオパラリンピックに出場したパラ水泳の一ノ瀬メイ選手(近畿大学職員)、23歳。

しかし、リオパラリンピックでは個人6種目、いずれも決勝レースに進めなかった。

目標は「表彰台に乗ること」

この経験から一ノ瀬選手は「リオのときも他の選手に圧倒されてしまって、“負けず嫌いになる”、それが(自分に)足りていないなと思ったので海外に出ることにしました」と明かす。

2017年から同じS9クラス(肢体不自由)のメダリストとオーストラリアで短期合宿を重ねた。2019年に近畿大学を卒業すると、その年の4月から移住した。

現在6人のパラスイマーが所属するチームで、3ヵ月に1回以上のレースに参加している。

「パラリンピックと同じように毎回、予選・決勝を泳げるという意味ではすごくいい経験になります」と語る一ノ瀬選手。

特に200メートル個人メドレーでは、自己ベスト更新目前だったが、新型コロナウイルスのため、3月上旬のパラリンピック日本代表選考戦が中止。3月末にはオーストラリアの練習拠点のプールが閉鎖された。

「水の中の感覚が2日泳がないと薄れてしまう」と話す一ノ瀬選手は日本では1回しか泳いだことがないという海や池で週に2回泳ぎ、水中の感覚をキープ。なんとか泳ぎやすい場所を探すなど、自身が置かれた状況で、できることに取り組んでいるという。

そして小学生の頃、地元のスイミングスクールで入会を断られるという経験をしている一ノ瀬選手。「東京パラでの目標はリオのときからずっと変わらず、“表彰台に乗ること”」と強い気持ちを明かし、「スイミングにもし、障がいを持った子が『入りたい』と言ったときに『一ノ瀬メイちゃんと同じ腕やね』とか考えてもらえるだけでも全然違う。自分たちが変えていければいいなと思います」と自身がメダルを取ることで同じ境遇の子どもたちに希望を与えたいと語った。

現在、オーストラリアにいる一ノ瀬選手は先日、自身のTwitterで2ヵ月ぶりにプールでの練習を再開したと明かした。

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