静岡県焼津市など県中部で、車のホイールが盗まれる事件が2022年夏頃から十数件発生している。被害にあった男性は前日に不審な男と車を見ていたという。警察はこうした事件は犯人が下見をするケースが多いとして注意を呼び掛けている。
コンテナ内のホイールが一晩で消える

2022年11月 焼津市の車の修理会社で、出勤した経営者の男性がコンテナのカギが壊れていることに気づいた。
被害にあった経営者:
カギが壊されて、残骸がどこにも残ってなかった。ワイヤーだけ垂れていて、一目で見てカギがかかってない状態だなとわかって、中を開けたら何もないという状態でした

男性が調べたところ、コンテナにあった車のホイール計40本 時価約38万円相当が盗まれていた。犯人はコンテナのカギを壊して中に入り、一晩のうちに運び出していったとみられている。
前夜に不審な男と車

また、男性は被害にあう前日の夜に、不審な男と車を目撃していたという。
被害にあった経営者:
会社から出る時に、ちょうど裏あたりを男が歩いていたんですよ。普通に歩くなら、もっと見通しのいいところを歩くよなと思ったんですけど

警察は事件から約4カ月後に、この会社のコンテナからホイールを盗んだとして、市内に住む建設作業員の男を窃盗などの疑いで逮捕した。
被害にあった経営者:
捕まってくれて良かった。同業者からもよくホイールやタイヤが盗まれたと聞いていたので。そういうのが少しでも減ればうれしいです
周辺で同様事件

警察によると、2022年夏頃から静岡市や焼津市を含む県中部で車のホイールが盗まれる事件が十数件発生しているまた、警察は同じ時期に静岡市清水区で車のホイールを盗んだとして別の男を逮捕している。

リサイクル業者などによると、焼津市で盗まれたホイールの一部がこの男によってリサイクル業者に持ち込まれていた。警察は逮捕された男2人の関係や、余罪についても調べを進めている。
また、警察はこうした事件では、下見をするケースが多いとして注意を呼びかけている。
(テレビ静岡)