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東京・狛江市の住宅で90歳の大塩衣与さんが殺害された、強盗殺人事件。

犯行に使われたとみられるレンタカー
犯行に使われたとみられるレンタカー

FNNが入手した防犯カメラの映像には、犯行に使われたとみられる“白いレンタカー”が、現場付近を走り去る様子が映っていました。

犯行現場で目撃 不審な“レンタカー”から見えてくる“上下関係”

大塩さんの死亡推定時刻の約1時間後となる、午後1時ごろ。
現場付近の防犯カメラに、犯行グループが使ったとみられる白い車が。

さらにその9時間後。乗り捨てられたとみられる同じ“白い車”の映像が、大塩さんの自宅近くのコインパーキングで捉えられていました。
目撃者によると、白い車は「わ」ナンバーのレンタカーだったといいます。

警視庁は、犯行に使われたとみられるレンタカー2台を押収。1台からは、所持品が見つかっています。

12日に千葉県内のリサイクル・金券ショップで起きた強盗事件でも、犯行に使われたとみられるのは、黒の“レンタカー”。さらに、埼玉県と茨城県で発生した強盗事件でも、犯行に使用されたのは同じ“レンタカー”とみられることがわかりました。

専門家「いつでも手駒は用意できる」指南役の存在指摘

裏社会に詳しいジャーナリストの石原行雄氏は、犯行にレンタカーが使われている点から、犯行グループの特徴が透けて見えるといいます。

ジャーナリスト 石原行雄 氏:
手慣れたプロの犯行とは考えにくいかなと思いますね。
つまり、素人。身分証明書がなければ、そもそもレンタカーは借りられないですから、結局借りた人間の証拠が残るわけです。

さらに石原氏は、証拠が残りやすいレンタカーが使われたことで、“グループ内の上下関係”も明らかになったと指摘しました。

ジャーナリスト 石原行雄 氏:
闇バイトの中で指南役がいて、そこから指示が出たとすれば、捕まろうがどうしようが構わないっていう。簡単に言えば、尻尾切りしやすいってことですね。そういう意味では、その組織の人間、ある意味仲間ではなくて、アウトソーシング(下請け)のどうとでも使える道具としての実行犯を用意する。切り捨てれば別にいいという。
SNSでいつでも、次々と手駒は用意できるわけですね。

SNSを通じて集められたとみられる実行犯。指南役にとって、仲間意識もない実行犯は逮捕されても構わない存在だといいます。
また、狛江市の事件で車が2台使われたことについては…

ジャーナリスト 石原行雄 氏:
事前の名簿か何かで得た情報で、物理的に大きなものを運搬するために車2台分必要だった可能性。
でも、実際押し入ってみたら1台で収まった。じゃあ2台で逃げたけれど、途中で1台だけ捨てて、もう1台のほうに全員合流して、盗品も全部そちらに移し替えて、1台だけで逃走したとか、そういう可能性もいろいろ現時点では考えられます。

徐々に浮かび上がってきた、大がかりな連続強盗グループの存在。
警視庁は、すでに逮捕されている永田陸人容疑者ら2人の他に、犯行グループのメンバー数人の逮捕状を請求する方針を固めました。

(めざまし8 1月24日放送)