アマビエのバナナ彫刻が話題

疫病や豊作を予言するとされ、「疫病が流行った時には、アマビエの絵を描いてみんなに見せれば、疫病が収まる」などと言い伝えられている妖怪「アマビエ」。

新型コロナウイルスの感染が拡大してから、菓子になったり、置き物が作られたりと注目を集めていて、編集部でもアマビエの顔ハメ看板にインコが顔をはめている様子や、切手で作られたアマビエなどを紹介してきた。

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そんな注目を集めているアマビエだが、今度は彫刻となって登場した。

それがこちら。

バナナでアマビエを彫ってステイホーム乗り切ろう!みたいな事言いたかったけど最終形態みたいなんできた

バナナを彫ってアマビエの“彫刻”を作ったのは、バナナ彫刻職人(@BANANASYOKUNIN)さん。目や口、体の模様など細かい部分もきちんと再現されており、疫病から守ってくれそうな感じもする。

「光の当たり具合でより妖怪っぽく。食べてご利益」や「皮が足になってて9本足で歩いてきそうです」などのコメントが寄せられ話題となっている。

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細部へのこだわりを感じるが、どのようにして彫ったのだろうか。“バナナ彫刻家”というのも気になるので、投稿者の山田恵輔さんにお話を伺った。

スプーンと爪楊枝で削りながら…

ーーバナナ彫刻はいつどのようなきっかけで始めた?

2011年2月にpixivというサイトに暇つぶしで彫った人面バナナを投稿したところ大反響があり、そのサイトの皆さんの後押しがありバナナ彫刻職人の名前も貰い、活動していく事を決めました。


ーー今回、なぜアマビエを彫ろうと思った?

Twitterでアマビエをよく見かけ、私も早くコロナが収束してくれればと願っていたので彫りました。 少し禍々しくなりましたが、皆さんに見てもらえて嬉しいです。


ーーどのようにして彫った?

ケーキ用のスプーンと爪楊枝で彫りました。 バナナは削ると変色してしまうので、変色した部分を削りながら完成させました。

完成してから30分ほどで茶色く変色していく

ーーこだわりの点を教えて

そっくりに彫るのはつまらないので、アマビエの特徴も残しながら少しアレンジも加えてバナナの皮も活用する事を考えました。


ーーバナナ彫刻は完成してからどれくらい保てるの?

完成してから30分ほどで茶色く変色していきます。 レモン果汁を彫った部分に塗るとある程度変色を遅らせる事は可能です。


ーー他のお気に入りのバナナ彫刻は?

最近ですと「タコの足」と「ホワイトデー」がお気に入りです。タコの足は、バナナを削った時の表面の光沢がタコのぬめりに似ていたので彫ってみました。 吸盤を彫るのが大変でした。 今まで彫ってきた作品の中でも、屈指の彫りにくさで数回彫り直した記憶があります。

「ホワイトデー」は素直に返せない男の子の手助けにと彫った作品です。 好きと伝えたいけどどうしても直接渡せない、だからバナナで手渡して冗談ぽく返せば…良ければ来年のホワイトデーで流行れば幸いです。

ケーキ用のスプーンと爪楊枝で彫ったというアマビエのバナナ彫刻。彫ってから30分程度で茶色くなってしまうということで、その儚さもバナナ彫刻の良いところなのかもしれない。

Twitterやブログなどで作品を投稿しているという山田さん。次回作に期待したい。

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プライムオンライン編集部
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