ここ数日、暑い日が続いている。東京都心では、5月13日には最高気温28.7度と今年一番の暑さを記録。10日から15日まで6日連続で夏日となっている。

一方で、5月14日、39県の緊急事態宣言の解除が発表されたものの、まだまだ安心はできず、マスクが手放せない状況は続くが、暑い中でのマスクは蒸れや熱中症のリスクもある。

こうした中、今、ネット販売で人気となっているのが、夏用のマスクだ。着けた瞬間にひんやり感が味わえる「接触冷感」などの機能で、暑い季節でも快適に使用できるという。
夏用マスクを販売している2社のメーカーに特徴と売れ行きを聞いた。

多い時は2万枚売れています

まずは、石川県にある合成繊維織物の丸井織物の「ひんやり夏用マスク」
スポーツウエアなどに使われるポリエステルを使用し、4月初旬から販売しているが、多い時は1日2万枚売れることもあるという。価格は1980円(税込・送料別)。

丸井織物 ひんやり夏用マスク
丸井織物 ひんやり夏用マスク
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――ひんやり夏用マスクの特徴は?

主なポイントは「接触冷感」と「速乾性」と抗菌加工」

「接触冷感」
接触冷感がある生地を使用しており、肌に触れた瞬間に冷たさを感じることができます。
「速乾性」

部屋干し2時間で乾燥するため、夜に洗濯しても翌朝には清潔なマスクを使用することができます。
「抗菌加工」
マスクにはフィルター用のポケットが付いていて、付属の抗菌フィルターを入れて使うことができます。

――なぜ作ることにした?

2月ごろから、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するために、マスクの生産を始めました。
夏も必要になると思い、夏用マスクの生産も始めました。

――どれくらい売れている?

最近はメディアに取り上げられることが多く、多い時は2万枚売れています。今は楽天市場のみで販売していますが、6月発送分は終了しています。

――まだ買うことはできる?

現在、7月発送分を販売しております。(5月15日現在)

 

早い時はわずか10分で完売

一方、広島県のアパレルメーカーのアパレルアイ株式会社の夏用「洗えマスク」
何度でも洗って使用できるタイプで「こども用」「大人用普通サイズ」「大人用大きめサイズ」の3サイズを用意し、5月12日より販売を開始。5月12日分の6500セットは完売しているという。価格は2枚入りで1000円(税込・送料別)とプリーツ入り1600円(税込・送料別)の2種類。

夏用の「洗えマスク」
夏用の「洗えマスク」

――夏用「洗えマスク」の特徴は?

何度でも洗って使用できることはもちろん、「UVカット」「吸水速乾」「接触冷感」
の3つの機能です。

――なぜ作ることにした?

新型コロナウイルスの感染拡大という未曾有の危機に瀕している今、長年のアパレル事業で培った生地の選択眼の高さと機動的な生産背景を活かして、マスクを製造することで感染予防に少しでもお役に立ちたいと考えました。

地元福山市でもマスクの数が圧倒的に不足している状況が続いており、市民のみなさんの不安は日に日に増していると感じています。そうした中、市内でも複数の事業者が可能な範囲でマスクを作りこの状況に立ち向かおうと奮闘されています。
当社としましても、アパレル専門企業としてこの状況を看過することは許されず、出来る範囲でベストを尽くしたいと考えております。2月ごろから、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するために、マスクの生産を始めました。

――どれくらい売れている?

5月12日分の6500セットは、10時30分、12時30分、14時30分の3回に分けて販売し、すべて完売しています。早い時はわずか10分で完売となりました。

――まだ買うことはできる?

5月15日、19日、22日、26日に自社の専用WEBショップで販売する予定です。(5月15日現在)


15日分についても公式サイトには完売の文字が並んでいたが、アパレルアイではマスク着用時のこまめな水分補給や、着用したままの運動はからだへの負担が高いと注意を呼び掛けている。

2社とも売れ行き好調ということだったが、これまでとは違う夏に「夏用マスク」の備えは必要かもしれない。
 

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プライムオンライン編集部
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