白いタンクから立ち上る白い煙。火災が続く千葉県の発電所だ。元日に発生したこの火災により、周辺の広い範囲で異臭騒ぎが起きている。

“異臭”に近隣住民は「髪の毛に臭いが…」「頭やのどが痛い」

「イット!」は6日、年明け早々の騒ぎに揺れる千葉県の袖ケ浦市を取材すると、住宅街ではマスクをしていても、木が燃えているような臭いを感じる。

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火災発生から5日が経っても収まらない異臭に、付近の住民は不満を訴えた。

近隣住民A:
朝掃き掃除をして玄関入るともう髪の毛とかに臭いが付いてるの分かりますし、洗濯物を(外に)干すのに躊躇したりとか。

近隣住民B:
ぜんそく持ちなので、それでちょっと呼吸器系が悪いので、それが(困る)。

この異臭に関して袖ケ浦市に寄せられた問い合わせは、元日の朝から6日の午後3時までで180件以上。内容は「洗濯物に臭いが付く」といった苦情から「頭やのどが痛い」などと健康被害を訴えるものもあるという。

現地を取材してみると…

フジテレビ・岸本理沙アナウンサー:
千葉県にある袖ケ浦バイオマス発電所の前にいます。発電所からは煙が出ています。マスクをしていますが、鼻を刺すような強烈な臭いが辺りを漂っています。

バイオマス発電所からはまだ煙が出ていて、アタリには強烈な臭いが漂っていた
バイオマス発電所からはまだ煙が出ていて、アタリには強烈な臭いが漂っていた

異臭の元となった火災現場のタンクからはまだ白い煙が立ち上っていた。

タンクからはまだ白い煙が出ているのが見える
タンクからはまだ白い煙が出ているのが見える

袖ケ浦市によると、火災は元日の夜にタンク内で発生。その後、立ち上った煙が北風に乗って袖ケ浦市を中心に広がったとみられている。

発電所を管理する会社によると、燃えているのは火元のタンク内にあったという「木質ペレット」。これは燃料用に木材から作られたもので、これがタンク内で自然発火した可能性があるとしている。

消防が、タンク内に窒素ガスなどを注入するなどして消火に当たっているが、鎮火の見通しは立っていない。

管理会社は、6日も確認された異臭について謝罪するとともに、「健康被害に至る有害なものは放出されない」としている。

(「イット!」1月6日放送より)