自分にとって大切な繋がりは何か

減ってしまった仕事、戻らない客足。町工場、観光業、飲食店では、緊急事態宣言の解除後も苦境が続いている。

人が繋がる仕組み作りに取り組んでいる、コミュニティデザイナーの山崎亮さんに話を聞いた。

三田友梨佳キャスター:
飲食店などで厳しい状況が続いていますが、どのようにご覧になりますか?

コミュニティデザイナー・山崎亮氏:
今後もウイルスへの警戒は続いていて、人と人との接触は配慮していかなければいけない。一方で飲食店や観光業が不況に陥ってしまうと、地域経済が冷え込んでしまうということもあります。なので、地元でなるべくお金を使っていくことが大切になると思います。その際、「つながりの棚卸し」に注意するといいかなと思います。

コミュニティデザイナー・山崎亮氏:
少し変わった言葉ですが、お店では商品を整理することを「棚卸しと」表現しますが、人と人との関係でも、自分にとって大切な繋がりは何かなということをしっかり数え上げていく。こういう棚卸しがあってもいいんじゃないかなと思っています。具体的には自分が食べに行くお店だったり、仕事を頼む相手をしっかり見極めていきましょうというイメージです。

信頼関係から大切な相手が見えてくる

三田友梨佳キャスター:
その「つながりの棚卸し」をする際に、特にどのようなことを大切にすればいいのでしょうか?

コミュニティデザイナー・山崎亮氏:
これまで築いてきた関係性が大切です。中でも手洗い、うがい、マスクの着用を自分がしているのと同じ程度に守っているかな、という信頼関係から考えてみるのも1つあると思います。信頼できないお店を排除していくというマイナス方向ではなくて、むしろ自分にとって大切な相手が見えてくる棚卸しがいいと思います。

三田友梨佳キャスター:
例えば、気心の知れたお店がテイクアウトを始めたから応援しようというのも信頼の1つの形と言えるのでしょうか?

コミュニティデザイナー・山崎亮氏:
そうですね。コミュニティーというと地域のコミュニティーだけを意識しがちですが、信頼で結ばれた人と人との繋がりとも言えますので、withコロナの期間は、いったい自分は誰と繋がりたいのかということをしっかり棚卸しして、自分にとっての本当のコミュニティーは何なのかを見極めていく必要があると思います。

SNS疲れも…真の繋がりを考える機会

三田友梨佳キャスター:
そうなると、人と人との関係性は少し変わってくるのかもしれませんね。

コミュニティデザイナー・山崎亮氏:
そうですね。SNS等の広がりによって、まずは繋がりの数が多ければ多いほど良いという風潮も広がりましたが、一方で“繋がり疲れ”ということも生まれてきたので、これを機会にしっかりと「真の繋がり」とは何なのかを考えていただくといいと思います。

三田友梨佳キャスター:
ウイルスとの戦いの中で、これまでの何気ない生活がかけがえのないものだと再認識した方も多いと思います。感染対策を意識した生活行動の中にあっても、人との繋がりを大切に新たな日常を過ごしていきたいと思います。

(「Live News α」5月27日放送分)