日本ではまだまだ普及が進まない電気自動車=EVだが、家庭の100V電源で充電できる3輪バイクのような超小型電気自動車を広島のIT企業が開発。自分好みにカスタマイズできるという、そのクルマとは…
車検に車庫証明、ヘルメットが不要
超小型電気自動車の組立て、販売をするのは広島市南区のIT企業、ユナイテッドソリューション。海外で製造されたEVを輸入して日本向けに改造して販売している。

タイの3輪タクシー「トゥクトゥク」を思わせる、かわいいデザインが目を引く。

木村仁美アナウンサー:
これ運転しようと思ったら免許はどうなのでしょう
ユナイテッドソリューション 北浦弘久社長:
普通自動車の普通免許で大丈夫。オートマの方でも大丈夫です。

木村アナウンサー:
Q:手続きの面で車との違いは?
北浦社長:
車庫証明と車検が不要。原付バイクだと2段階右折とかヘルメットの着用が義務だが、それも必要ない

木村アナウンサー:
結構コンパクトですね。運転席はバイクのような感じ。

北浦社長:
車体自体がバイク扱いなので、ハンドルがバイクのようなものになる。車の分類と分ける形でこうなっています

ペダルはフットブレーキ。

アクセルはバイクと同じでハンドル。

左ハンドルにはブレーキがついている。

ダイヤルで「ドライブ」「ニュートラル」「バック」を選択。

「バック」にするとバックモニターが映る。

木村アナウンサーが実際に運転してみた。
木村アナウンサー:
1人乗りと3人乗りがありまして、私が運転しているのは3人乗りのタイプです。

木村アナウンサー:
成人男性2人を乗せても、登り坂も結構スムーズでした。

木村アナウンサー:
原付運転の経験はないので、ハンドルでアクセルをかけるのが、なじみがなかったのですが、カーブとか小回りもスムーズにできました

最高時速は約60km/h。家庭の100V電源で充電でき、およそ7時間の充電で70kmほど走れるという。1回のフル充電の電気代が約70円というところも魅力だ。

自分好みにカスタマイズ
この会社には他社にはない強みがある。
木村アナウンサー:
私、ちょっとデザインで気になるものを見つけまして、これはすごくかっこいい。バットマンみたいな?
北浦社長:
これは遊びでつけているのですがバットマン風です

木村アナウンサー:
Q:ある程度デザインもお客さんの要望に合わせたものが作れるのですか?
北浦社長:
カスタマイズして、ある程度はやっています

カスタマイズとメンテナンスがこの会社の大きな強みだ。
北浦社長:
こういった部品はパーツとして海外から輸入していますが、組み立てはこちらでして全部フルメンテナンスまでして、お客様にお届けする。自分たちでメンテナンスしながらやるので製品として保証ができる

販売するだけでなく、メーカーでもあるため、販売したあとの商品の修理やアフターケアなどもできる。
ソーラーパネルでも充電可能
さらにこんなカスタマイズも…
北浦社長:
ソーラーパネルで充電したものが、こちらのバッテリー。


1回のフル充電で70kmくらい走れます。ガソリンと比べると費用が3分の1、4分の1くらいになっていく
EVには様々な可能性があるが、北浦社長の思いとは?
北浦社長:
燃費がいい。あとSDGsという、まさに現代の世の中にぴったりくるものではないかなという所が売りではあります。そういったものを何とか世に出していこうと

普通自動車のEVだと、充電設備が限られるが、この超小型電気自動車は家庭の100V電源や屋根に載せたソーラーパネルで充電できるところが強みだ。価格は77万円で、広島で12月10日から販売される。
環境にやさしい小型電気自動車は、今後、商品配達や中山間地域の移動手段として期待されている。
(テレビ新広島)