好調だったコンビニも厳しい局面

コンビニエンスストアの売り上げが過去最大の落ち込み。日本フランチャイズチェーン協会が発表した主なコンビニ7社の4月の既存店売上高は7781億円となり、前の年の同じ月に比べて10.6%減少した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、営業時間の短縮や臨時休業になっている店舗が相次いでいることや在宅勤務や外出自粛が広がり、オフィス街や観光地などで利用客が減ったことが大きな要因だとしている。

中食をめぐり“胃袋の争奪戦”へ

三田友梨佳キャスター:
流通業界では好調が伝えられていたコンビニも厳しい局面を迎えているようですね。

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
流通業界では「高齢者は買い物に700メートル以上歩かない」として、コンビニが有利と言われていましたが、今回のコロナで状況が一変しました。今後、コンビニを含めた流通業界では激しい戦いが繰り広げられると思っています。

それが「胃袋の争奪戦」です。コンビニはもともと中食と呼ばれる弁当やおにぎりの持ち帰りを強みとしていましたが、コロナを機に外食産業が店内で飲食できないということで、持ち帰りの飲食を増やしていること。それから価格優位性があるスーパーが、中食により積極的に取り組んでいるということで、三つ巴の戦いが繰り広げられている形になっています。

三田友梨佳キャスター:
これまで中食をリードしてきたコンビニが、新たな対応策を求められるということですか?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
そうですね。今までは工場で作っていた弁当とおにぎりを販売していましたが、これからは店内調理に力を入れていっています。特にカウンターで作る総菜などの品揃えを積極的に拡大していたり、一部店舗では店内で弁当を作ることを始めていて、外食産業に食い込むことで新たなイノベーションを起こすことも始まっています。

三田友梨佳キャスター:
となるとコンビニも今後、大きく変わっていくかもしれませんね。

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
今後テレワークが進むと、ビジネス街にあるオフィスコンビニのランチ需要が落ち込んで、引き続き売り上げが厳しい可能性がある。自販機のコンビニだとか、置き薬のような置きコンビニという形態があるんですが、そちらがより加速して増えていく可能性があると思っています。今後、まだ考えついていないコンビニの新たなビジネスモデルが生まれてくることを期待しています。

三田友梨佳キャスター:
外食産業がテイクアウトなど様々な試みで生き残りをかけた営業努力を続けているように、コンビニもさらなる進化が試されているのかもしれません。

(「Live News α」5月20日放送分)