血栓症や脳梗塞を防止

新型コロナウイルス患者の合併症を防ぐリハビリで、東京都内の大学病院はスタッフの感染リスクを減らすためリモートでのリハビリ治療を始めている。

リモートでリハビリ治療

理学療法士:
まずはじめにかかと上げの運動から始めます。膝を伸ばした状態でゆっくりかかとを上げていきます。1、2、3・・・

新型コロナウイルス患者は血栓症や脳梗塞を併発しやすいと指摘され、回復するとリハビリが必要。東京医科歯科大学付属病院は、スタッフの感染リスクを減らすためタブレットなどを使ったリモートでのリハビリを行っている。

東京医科歯科大学付属病院リハビリテーション部・岡安健技師長:
スクワットやつま先立ちのような筋力系のトレーニングと有酸素系の運動。

1日20分程度のリハビリは筋力を取り戻すだけでなく、治療中誰にも会えなかった患者の心の癒やしにもなっている。

酒井朋子診療科長

酒井朋子診療科長:
体を動かして汗をかくとすごく楽しい気持ちになれるし、リハビリの時間を楽しみにしてくれているという声を聞いた。

患者は血中酸素量測定用のヘッドセットを着用

血中酸素量の測定にはリハビリ中の患者が手を自由に動かせるよう頭に装着するタイプの機器が試験的に運用されていて、機器を小型化し自宅やホテルの療養患者に使えば容体の急変を察知できると期待されている。

東京医科歯科大学付属病院と京セラの共同研究システムより

東京医科歯科大学付属病院循環器内科・笹野哲郎教授:
症状が出て本当に苦しくなる前にこちらで先に検出する。そうすると自宅待機中に亡くなっていたのが発見されるという不幸が救えるのではないかと思う。

東京医科歯科大学付属病院循環器内科・笹野哲郎教授

健康や命を守るデバイスが進化

三田友梨佳キャスター:
医療現場でのこうした動き、小泉さんのご専門の一つでもあると思いますがどうご覧になりますか?

IoT・AIの専門メディア IoTNEWS代表・小泉耕二氏:
そうですね。最近体に着けるデバイスが進化して容体の変化や体の状態が見えるようになってきています。今回はリハビリの現場でしたが、健康や命を守るウェアラブルデバイスと呼ばれる物はどんどん進化してきています。

三田友梨佳キャスター:
具体的にはどのような進化がありますか?

IoT・AIの専門メディア IoTNEWS代表・小泉耕二氏:
例えばアップルウォッチは高齢者が転んだ時にその時計を着けていると転倒を認識できます。あらかじめ緊急連絡先を登録しておくと転倒したときに自動的に電話を掛けたりとか、自分の位置情報をインターネットを通じて知らせることができるようになってきています。その結果、アメリカでは85歳の方が救われたという事例も聞いています。

三田友梨佳キャスター:
実際に実用も進んでいるんですね。

IoT・AIの専門メディア IoTNEWS代表・小泉耕二氏:
そうですね。アップルに限らずオムロンだとかサムスンもデバイスを進化させてきていて、生態情報がとれるデバイスは増えてきているので、今後これらの進化によって我々の命が守られたり健康が守られるシーンが出てくると思います。

三田友梨佳キャスター:
オンライン診療が先月から初診にも拡大されるなど導入が広がっていますがテクノロジーの活用によってさらなる医療の向上も期待されます。

(「Live News α」5月18日放送分)