新1年生は入学してから7日しか登校できず

佐賀県では5月14日から多くの小中学校や高校で授業が再開した。
5月14日に授業を再開した佐賀市の西与賀(にしよか)小学校。全校児童約300人が顔を合わせた。

4月10日に行われた西与賀小学校の入学式。新入生は54人、迎える在校生はいなかった。
その後、すぐに休校が決まり、1年生が登校できたのはわずか7日間。少しさびしいスタートになった。

休校中の学校。保護者の事情で学校に登校する児童もいる。中には母から離れたくない1年生の女の子もいた。

児童は、学年ごとに分かれて自学自習に取り組む。

小学4年生の児童:
みんなと遊びたい

小学3年生の児童:
算数とか、ちょっとずつ先生と学んでいきたい

この日、教室には27人のうち4人の児童たちが登校した。
絵本を読んだり、塗り絵をしたりして過ごす。

一方、先生はというと、子どもたちを見守り、授業がいつ再開してもいいように、課題の丸付けやプリント作成など準備をする。学校に来ている子と来ていない子で差をつけないようにと、児童に直接教えることができない。

西与賀小学校1年1組担任・副島静香教諭:
学校に来ている子どもたちは、顔が見られるので、元気に頑張っているとわかるんですが、学校に来ている子どもたちだけに指導することができないもどかしさ、もっと授業をやりたいけど、授業ができないもどかしさがある。学校に来ていない子どもの方が多いので、その子どもたちが元気に勉強をしているかなという不安と心配がある

教師たちも試行錯誤…今後の課題も

休校中、西与賀小学校の先生たちは、自宅で学習する児童のために勉強に役立つものや学校生活を伝える動画をつくった。この日は、植物の発芽について。

慣れない作業に試行錯誤していた。
撮影から編集まで先生たちが手掛け、5分程度の映像にまとめる。

西与賀小学校ICT担当・大森常正教諭:
伝えることの難しさを感じます。動画を見ている子どもたちや保護者が安心してもらえるような、楽しめるようなものを工夫してつくりたい

開校1週間前、臨時の職員会議が開かれ、5月14日から通常どおり学校を再開させることが伝えられた。

西与賀小学校・牟田尚敏校長:
5月14日から通常どおり開校することをお伝えします

先生:
コロナ予防で休んでいる子どもたちの気持ちを思いきって吐き出させながら、これから学校生活をどういうふうにしていくべきだろうか

学校では、再開を前に2時間限定で登校日を設け、今後どのように学校生活を送ったらいいのか、児童と考える時間をつくることにした。

5月に予定していた運動会の延期や再び臨時休校のおそれもある中で、先生たちは遅れている学習をどうするかなど課題に向き合っている。

また、入学してから7日間しか登校できていない1年生ならではの課題も。

西与賀小学校1年1組担任・副島静香教諭:
学校の決まりとか、トイレの使い方とか、基本的なことを一緒に学ぶ時期だったので、休校期間中に学習の仕方とか振り出しに戻ってしまうのが一番心配。同じ保育園や幼稚園の友達がいる子はいいけど、ひとりでやってきている子どももいる。児童の友達づくりが心配

学校に子どもたちの元気な姿 再開で戻った活気

5月14日の開校日を前に設けられた全校児童一斉の登校日。
約3週間ぶりに子どもたちの元気な姿が戻ってきた。

6年生のクラスでは…

先生:
コロナが流行って3週間くらい、みんなに会えない日が続きました。久しぶりに会えて、とてもうれしかったです

6年生の児童:
楽しみでした。学校で一番したいこと?体育です

6年生の児童:
友達に会えてうれしい。一緒に遊びたい

この日は学年ごとに分かれて、コロナの影響が残る中、学校生活をどう過ごすか考えた。

西与賀小学校1年1組担任・副島静香教諭:
子どもたちに会って、とにかくうれしかった。学校全体が活気あるとてもいい1日でした

異例の臨時休校からの再開。先生たちも手探りで児童を支えていく。

西与賀小学校・牟田尚敏校長:
臨時休業は、学校のあり方や価値を、子どもたち、先生、保護者、地域の皆さん、みんなで問い直す時間になったと思います。新しい生活様式を考えていかないといけない1年になると思いますが、負けずに、みんなで楽しみながら、学校生活を送っていきたいと思います

(サガテレビ)