私がお伝えしたいのは「広がるSuicaの利用法」です。
JR東日本は来年1月「Suica」を客室のキーとして使うことができるホテルをオープンします。
Suicaのユーザー向けには、コーヒー飲み放題など25種類の定額サービスが始まっていて、コロナ禍で鉄道利用者が減少する中、新たな顧客獲得につなげる狙いがあるとみられます。
ポイントはこちら「Suicaのお得な使い方は」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
JR東日本は福島県いわき市に来年1月、Suicaが客室キーになるホテルをオープンさせ、来年春には東京都北区の赤羽と田端にもオープンします。
これまでJR東日本グループなどのオフィスや商業施設などへの導入はありましたが、ホテルの客室キーとして利用されるのは初めてです。
また、滞在中に困ったことがあるとスマートフォンからオンラインチャットやビデオ通話でサポートを受けることができ、増加するデジタルネイティブ層のニーズに応えつつ、人手不足解消にもつながるとしています。
すでに展開している「スタッフによるおもてなし」を重視するホテルとは差別化し、手軽でスピーディー、手頃な価格で提供するホテルと位置づけています。
また、JR東日本では今年4月からSuicaのユーザー向けにエキナカや駅ビルでサブスクリプションサービスを利用できる「JREパスポート」を本格的に展開していて、9月の時点で対象店舗はおよそ130に上っています。
月額1800円でコンビニのカウンターコーヒーレギュラーサイズが飲み放題になるプランや月額7300円でラーメンが1日1杯食べられるプランなど飲食関連のものから、お花の受け取りやフィットネスジム、個室型のシェアオフィスの利用まで25種類のプランが用意されています。
料金は税込み275円~9900円で、複数のプランの利用も可能です。
鉄道利用者のエキナカ・駅ビルの利用率を上げたいほか、サブスクをきっかけに新たな顧客獲得につなげたい狙いもあります。
コロナ禍で鉄道の利用者が減少し今後も戻らないと見込まれる中、JR東日本では鉄道以外の分野にも力をいれるなど収益確保に向けた取り組みを進めています。
(フジテレビ社会部・井上文那)