私がお伝えしたいのは「国葬弔砲なぜ19発?」です。
安倍元首相の国葬では会場近くで弔意を表す弔砲を「19発」発射する見通しです。
この「19」という数字ですが、自衛隊の規則で定められているもので、弔意を示す対象によって11発から21発までの6つの段階に分かれています。
ポイントはこちら「発射の数は要人の格で決定」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
弔砲の発射数については、自衛隊の「栄誉礼等及び礼砲の実施要綱」に定められています。
これは海外からの賓客が来た際の「礼砲」を対象にした決まりで、弔砲の発射数はこれを準用して決めています。
最も多いのが国家元首、大統領及び皇族への21発で、これを最高格式とし、首相、副大統領その他の国賓には19発、閣僚、陸海空軍大将に17発、陸海空軍中将に15発、陸海空軍少将に13発、一番少なくて陸海空軍准将に11発となっています。
このように、数はいずれも奇数で6つの段階に分かれています。
元首相の葬儀に自衛隊が弔砲を実施した例として、2007年8月に日本武道館で行われた宮澤喜一元首相の「内閣・自民党合同葬儀」では、陸上自衛隊の105ミリ榴弾砲が北の丸公園に配備され、約20秒間隔で19発発射したということです。
今月27日に実施される安倍元総理の国葬でも同様に19発の弔砲を実施する見通しで、今回は何秒間隔で発射するか調整が続いています。
(フジテレビ政治部・上法玄)