インド、ミャンマーと国境を接する南アジアの国、バングラデシュ人民共和国。

安定的な経済成長を続ける中で、近年問題となっているのが糖尿病、高血圧、脂質異常症などのいわゆる生活習慣病の増加だ。

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心筋梗塞による死亡者数はここ10年で50%も増え、医療的な対策が急務となっているが、バングラデシュの医師不足は深刻で、国民の健康への意識も極めて低い。

そんな中、内科医の森田知宏さんは「医療が届いていない人がすごく多いというのが、バングラデシュの特徴。『この病気でこんなに困ることないのにな』という人が亡くなることもありますし、なるべく世界全体の人に医療を届けたい」という思いを抱き、現地で活動を行っている。

「健康」でいる権利はある

東京大学医学部を卒業後、森田医師は医師不足に直面する福島県相馬市の病院に勤務。

そして3年前に東大出身の仲間が立ち上げた株式会社miupの活動に参加し、拠点となるバングラデシュの人々に健康診断や遠隔地診療を提供するサービスを始めた。

バングラデシュの「健康診断センター」では、血液検査やレントゲン、心電図検査などが現地の一般的な費用の3分の1以下で受けられる。

健康診断を受けた人からは「他と比べて費用も安かったです」、「ここを受診したのは日本並みの水準だからです」など高い評価を得ている。

さらに、病院に通えない遠隔地の患者には遠隔医療サービスも実施。

そして、これらの検診データをもとに、簡単な問いから健康リスクを判断できるAIの開発も行っている。

森田医師は「誰にとっても健康でいる権利はあるはずなので、それをいかに安く実現できるかです」と語った。

株式会社miup​
https://miup.jp/

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