仮面ライダー1号を演じたことで知られる藤岡弘、さんが、敬愛するという坂本龍馬の故郷・高知でトークショーを行った。子供たちを熱狂させた「ヒーロー」が語る熱いメッセージとは。
坂本龍馬を敬愛「仮面ライダーは侍」
俳優で武道家の藤岡弘、さん(76)は、高知県南国市で7月17日に開かれたイベントで、海洋堂高知の宮脇修一社長と対談した。

藤岡さんは愛媛県久万高原町出身。高知は子供の頃に何度も訪れていて、「第二のふるさと」だと話す。
藤岡弘、さん:
私は、敬愛する坂本龍馬の影響を多分に受けております。18歳の時、夢をロマンを未来を、大きな志を持って、たった3万円を持って汚いジーパンと穴の開いた靴。覚悟を持って愛媛を離れ、一人単身で私も四国を脱藩したようなもんです

25歳で仮面ライダー1号に抜てきされた藤岡さん。アクションシーンでは大けがで生死をさまよったが、「スタントマンなし」にこだわった。
藤岡弘、さん:
仮面ライダーは「サムライ(侍)ダー」なんです。己を犠牲にし、孤独な一人の戦士として勇気を失うことなく戦った。その姿を見せることによって、多くの子供に影響を与えた

難民キャンプの子供たちにプレゼントも
敵を倒すだけがヒーローではない。藤岡さんは40年以上にわたり、世界100カ国近くを旅をしながら、難民キャンプの子供たちにフィギュアをプレゼントしている。

藤岡弘、さん:
フィギュアをもらった時の子供のあの喜ぶ顔で、胸に抱きしめて宝物です。それぐらいフィギュア1つによって、子供は未来を成すんです。希望を持てる。勇気を奮い立たせる。俺もヒーローになるぞという気持ちになる

海洋堂高知・宮脇修一社長:
「リアルなヒーローはこういうこと」って。僕らもここでお話を伺って幸せやなと。これほどリアルにフィギュアが役に立っているというか、正しい使い方として驚いた

ヒーローを目指す子供へ 藤岡さんが送る言葉
会場には未来のヒーローの姿もあった。南国市の山﨑雅之くん(4)は、お父さんと仮面ライダーを見て「昭和ライダー」のとりこになった。

そして、七夕には「かめんライダーになれますように」と願った雅之くんに夢のような時間が訪れた。変身ポーズを披露した雅之くんを藤岡さんが力強く抱きしめたのだ。
藤岡弘、さん:
世界のために頑張ってくれよ。Tシャツも、すごいな
山﨑雅之くん:
かっこよかった

Q. どんなヒーローになりたい?
山﨑雅之くん:
いっぱいのヒーロー

ヒーローを目指す子供たちへ、藤岡さんがメッセージを送った。
藤岡弘、さん:
愛と夢と勇気を持って挑戦し続ける。未来を、そして自分の大きな志を持って突き進んでほしい。それが私の願いですね

藤岡弘、さん:
ヒーローはそこにあると思います
(高知さんさんテレビ)