海辺のレジャーで気をつけたい海難事故。遊泳中の事故につながるおそれがある「離岸流」にも要注意だ。上越海上保安署などが、海水浴場で離岸流の調査を行った。

海難事故の原因となる“離岸流” 流れは秒速2mにも…

取材班が訪れたのは、新潟県上越市の「なおえつ海水浴場」。気温も上がり、海ではレジャーを楽しむ人もいるが、この時期に注意したいのが「離岸流」だ。

離岸流の仕組み
離岸流の仕組み
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離岸流とは、海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとするときに発生する速い流れのことだ。

ときにはオリンピック選手の泳ぎより速い、秒速2mになることもある。海水浴に訪れていた客も、「離岸流に乗ると一気に沖まで持っていかれちゃうというのは、もちろん知っている」「けっこう危ない、というふうに聞いている。経験したことがないので、なおさら不安」と、離岸流の危険性を認識していた。

第九管区海上保安本部によると2021年、新潟県内でマリンレジャー中に起きた8件の事故のうち3件は、離岸流が原因で海水浴客が沖に流されたとみられている。

着色剤を使って実験…海水が沖の方へ

離岸流の調査
離岸流の調査

うち2件が発生した上越市の海水浴場で7月5日、上越海上保安署や長岡技術科学大学などが離岸流について調査した。着色剤を使って海水を緑色にすることで、波がどのように流れていくかを確認していく。

着色した海水が沖のほうへ
着色した海水が沖のほうへ

着色剤を使った調査が始まってから約10分後。風も波も穏やかな中、海水が沖の方に流れていく。

上空からも調査
上空からも調査

また、ドローンを使って、上空からも離岸流の様子を調査。この日確認された離岸流は、秒速0.1mほどと穏やかだったということだが、流れが緩やかだとしても油断は禁物だ。

長岡技術科学大学・犬飼直之 准教授
長岡技術科学大学・犬飼直之 准教授

気付かないうちに沖へ… 流されても慌てずに脱出を!

長岡技術科学大学・犬飼直之 准教授:
気がつかないうちに、プカプカ浮いているうちに流されたりする。そうすると、いつの間にか足の届かないところに流されてしまうことがある。そういう場合、泳ぎが得意でない方やお子さんなど、足がつかなくなってしまうと、そのまま溺れる可能性がある

海岸が外洋に面している場所や、遠浅で海岸線が長い場所などで発生する離岸流。

第九管区海上保安本部は、もし離岸流に流された場合「慌てずに海岸と平行に泳いで、離岸流から脱出してほしい」と呼びかけている。

(NST新潟総合テレビ)