新年度が始まり、もう1ヶ月が過ぎた。新たに一人暮らしをするために引っ越しをした人も多いことだろう。そのような中、ある“家”の入居募集がTwitterに投稿され、話題となっている。

それがこちらだ。

一応、募集看板を掲げてみました。

コメントとともに投稿されたのは、「入居燕募集 お問い合わせはサインズシュウ」と書かれた看板の上に、半円形の鳥の巣を模したものが置かれている画像だ。

街中でアパートなどの外壁に貼られている「入居者募集」の看板は見かけることが多いが、それを完コピした入居“燕”募集という発想に加え、問い合わせてくるツバメはいないということも含めてユーモアを感じる。

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投稿をしたのは、大阪府南部の泉州で看板店を経営している「サインズシュウ」(@signsshu)さん。巣と看板は、店舗の外壁に設置しているという。

段ボール製の“鳥の巣”と本職であるクオリティの高い看板に、Twitterでは「さすがのホンモノ感」「思わず看板のほうをジッと見てしまいました」などの声があり、話題となっている。

ツバメが巣作りを始めるのはちょうど今頃の時期だろうが、なぜこの看板も作ったのか? そして、今のところ“入居希望”のツバメはいるのだろうか? 投稿者の「サインズシュウ」さんにお話を伺った。

投稿者「ホンワカする話題を提供したいと思った」

ーーなぜ作ろうと思った?

鳥が好きで、ツバメにはずっと来て貰いたいと思ってるからです。


ーー看板もつけたのはなぜ?

新型コロナウイルスの影響で気分が暗い雰囲気なので、ちょっとホンワカする話題を提供したいと思ったからです。


ーー制作期間は?

看板と鳥の巣は、それぞれ数十分で制作しました。


ーーこれまでもツバメを呼び込む試みはしていた?

看板と鳥の巣をつけていない状態で、白い板をつけていました。


ーーその時の成果はどうだった?

過去に何度かツバメが来たことがあります。


これまでもツバメが“内見”には来てくれるものの、一度も“成約”とはならなかったことから、今回の“リフォーム”と看板の掲示が行われたようだ。

過去にはツバメが“内見”に来てくれた
過去にはツバメが“内見”に来てくれた

看板を付けた後にツバメは来てくれていません…

ーーこだわった部分を教えて

看板はリアルな物を、鳥の巣はネット記事を色々見て形を決めました。


ーーツバメが好きなの?

ツバメは好きなので、このようなことをしています。


ーー看板を付けてから2週間が経った。今のところ“入居希望”のツバメはいた?

看板を付けた後にツバメは来てくれていません。


ーー入居希望のツバメが増えたら増築の予定はある?

あります。


ーー反響はあった?

Yahooニュースにも載りましたし、ネット記事としての反響はありました。
 

よく見ると違うけど…街で見かけるこんな看板
よく見ると違うけど…街で見かけるこんな看板

「入居燕募集」という文言の面白さと、プロが作ったさすがのクオリティの看板。今のところ“内見”までのようだが、是非とも“入居先”を探しているツバメにはきてほしいところだ。“大家さん”も優しそうなので、子育てをしっかり見守ってくれることだろう。

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プライムオンライン編集部
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