まるで本物のような輝きがある“ダイヤモンド”の絵がTwitterに投稿され、話題となっている。

「色鉛筆でダイヤモンド描きました 沢山の方に見て欲しいです!!」とのコメントと共に投稿されたのは、1枚の絵。

提供:ARIAさん
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キラキラと輝く立体感がまさにダイヤモンドにしか見えない。光の反射や、影、また光の屈折など細部を見ても本物のようだ。

投稿したのは、6年前から独学で色鉛筆画に取り組むARIAさん(@aririria_art)。作品を見たTwitterユーザーからは、「とんでもねえ作品だ…」「異次元すぎる」「凄いです、美しいです。」と絶賛する声が集まり、21万9000いいねが付いている。(6月21日時点)

約70色の色鉛筆を使用。見どころは“影”

色鉛筆と紙だけで作り出したダイヤモンドの輝きは、どうやって描いたのだろうか? 作品の制作について、ARIAさんに話を聞いた。


ーーどうして、ダイヤモンドを描こうと思った?

透明感のある綺麗な物を描きたいと思い、パッと思いついたのが宝石でした。その中でも、ダイヤモンドが宝石の中でも一番輝きを放っていたので、今回ダイヤモンドを題材に選びました。

提供:ARIAさん
提供:ARIAさん

ーーどうやって描いたの?

下描きを描く前に、紙と写真にグリッド線を引きます。グリッド線を引くことによって、角度、幅、長さなど1面ごとに正確に写実する事が出来ます。

グリット線が引かれた紙(提供:ARIAさん)
グリット線が引かれた紙(提供:ARIAさん)

今回のダイヤモンドの絵は真上から撮影しました。真上からの撮影だと中々立体感を表現するのが難しいのですが、影のおかげで一気に立体感と透明感を表現する事が出来ました。ダイヤモンドの見所は影だと私は思ってます。色鉛筆は、70色ほど使用しました。

実際に使用した色鉛筆(提供:ARIAさん)
実際に使用した色鉛筆(提供:ARIAさん)

ーー制作時間はどのくらい?

一週間かけて仕上げました。かかった時間は10時間程です。


ーー完成した作品を見て、どう思った?

完成した瞬間、驚く程の透明感を表現する事ができて自分でも驚いていました。このダイヤモンドは私の中で最高傑作です。

提供:ARIAさん
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常にカメラで立体感を確認

ーーこだわった部分を教えて

こだわった部分はやはり影ですね。黒い影の中に反射した白い光を表現する事によって透明感が一気に生まれました。影の表現だと過去作品の中でもダントツで一番良かったです。置いてあるかのような立体感を表現する事が出来ました。

提供:ARIAさん
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ーー苦労した部分は?

1番苦労したのは色塗りです。写真を見ても、どの色を使ったら正解なのかわからない部分も多々あったので、自分なりの色彩感覚でお手本のダイヤモンドとは違う色を使用したりなど工夫して塗ったりしました。

提供:ARIAさん
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ーー作品を描くときに意識していることはある?

立体絵は角度と立体感が一番大事です。スマホで撮影する際に少しでも角度が違うと、歪んで見えたり潰れて見えたりもします。なので描いてる途中でもカメラで常に確認しながら作業してます。

「思ったよりも完成度が高かった」

ーーこのような絵はいつから描いているの?

幼い頃から絵を描くのが趣味でした。6年前に色鉛筆画を軽い気持ちで始め同時にSNSも開設しました。当初は、似てないなどネット批判をされる日々が続き、もう何も言われないくらいとことん本物にしてやろうと思い、6年前から本格的に絵を描き始めました。

これまでに描いた作品(提供:ARIAさん)
これまでに描いた作品(提供:ARIAさん)
生き物も描いている(提供:ARIAさん)
生き物も描いている(提供:ARIAさん)

ーー作品について教えて

主に立体写実画をメインに制作しております。遠近法(奥行感)を表現する事によって、平面に描いた絵が飛び出す絵本のように立体的に見える目の錯覚を利用した3Dアートです。


ーーお気に入りの作品を教えて

瓶コーラとダイヤモンドです。

瓶コーラ(提供:ARIAさん)
瓶コーラ(提供:ARIAさん)

ーー投稿が話題になったけど、どう思う?

投稿前から自信がありました。思ったよりも完成度が高かったので、投稿前から既にワクワクが止まりませんでした。


ーー今後はどのような作品を描いていく予定?

私の得意分野であるドリンクやお菓子シリーズを中心に制作していきます。

三ツ矢サイダー(提供:ARIAさん)
三ツ矢サイダー(提供:ARIAさん)
20時間かけて描いたポテトチップス(提供:ARIAさん)
20時間かけて描いたポテトチップス(提供:ARIAさん)

ARIAさんは、Twitterで、ダイヤモンドが完成するまでの動画を公開。また、Instagramでも、多数の作品を掲載している。

「制作中は常にカメラでも立体感を確認する」という作品へのこだわりが、こうした素晴らしい作品を生み出しているのだろう。今後の作品が楽しみだ。
 

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プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。