北海道函館の海を独り占めできる絶景のコンドミニアム。
さらに…日本で唯一!?
1万本の桜に囲まれて泊まれる別荘。普通のホテルでは味わえない体験、そんなことが可能になるのも…
民泊「光花園」 小林健治 オーナー:
資料館として特別に許可。民泊として許可をとります
コロナ過で激変する民泊。ターゲットは外国人観光客ではなく、家族。
トレンドの高級民泊とは?

コロナ禍で一変した民泊事情…"安さ"から"高級感"に
一般の家に有料で泊まる、いわゆる民泊。
コロナ前は外国人観光客の増加に伴い、札幌市内を中心にマンションの1室を安く貸す形のスタイルが人気を博していた。
しかしコロナ禍で外国人観光客は姿を消した。今の民泊はどうなっているのだろうか?
北海道札幌市の温泉地、定山渓国道沿いにある別荘。よく見てみると…
井戸和也 記者:
こちら、民泊って書いてありますね
壁に貼られたのは、民泊の許可証。
定山渓のど真ん中にある別荘、が民泊として活用されている。
中に入ると…
マッシブサッポロ 清水聖子 広報:
奥にシェフを呼んで、食事を楽しめるスペースです

さらに…
井戸和也 記者:
バーカウンターに、1枚板の立派なテーブル、コの字のソファーもあります
定山渓といえば欠かせない、大人数で一度に使える大浴場もあった。

この別荘は、約2年前に民泊として登録。宿泊料金は1泊1室6万9千円からと高めだが、最大で14人が同時に宿泊できることもあり、連休には予約でいっぱいになる人気ぶりだそう。
マッシブサッポロ 清水聖子 広報:
本当にひどいときは、会社の売り上げが-97%とかまで落ちた。大通やススキノなどのマンションの一室タイプは撤退
札幌市の民泊の数は、最盛期の3年前に約2400件あったが、観光客の激減により1000件以上が姿を消した。
その中で注目されるのが、こうした高級民泊だという。

民泊にも"ウリ"が必要…オーシャンビューで非日常体験
函館市志海苔地区、函館空港から車で5分の好立地にある函館SINORI。ここだけで味わえる非日常体験が…
井戸和也 記者:
海を一望できます
函館SINORIのウリは、どこからでも津軽海峡を一望できるオーシャンビュー。

1泊1室3万、最大宿泊人数6人と三密を回避できるとあって、2022年4月のオープンからすでに週末を中心に予約で埋まっているという。
非日常を感じられる函館SINORI。要注目だ。
観光名所にも民泊が…海と1万本の桜が共演
日本最北の城下町・松前町。松前公園には約250種類、1万本の桜を目当てに毎年、大勢の観光客が訪れている。
観光客も注目しているスポットが…
函館からの観光客:
まさか松前公園の中にできるとは知らなかった。とてもいいんじゃないかと
札幌からの観光客:
絶対に予約がとれない。窓から外を見ると、海と桜が見えるのはすごい
総工費3億5000万円の資料館が"民泊"に…驚きの宿泊料は
松前公園の桜の中に民泊ができたという。桜並木を抜けた先にある光花園は、茶道の茶器の資料館として約30年前に、建てられた。

オーナーの小林さんは約1年前、前のオーナーが亡くなったことをきっかけに、光花園を買い取った。
民泊「光花園」 小林健治 オーナー:
城郭の公園の中に、一般の建物は建てられない。資料館として特別に許された。別荘にしておくのがもったいない。民泊の許可を得た
民泊としての許可が出たばかりの光花園は、一人1泊5000円で泊まることができる。

民泊「光花園」 小林健治 オーナー:
当家の2階が自慢。回り廊下になっていて、眺望はいいと思う
2階からは直接、松前公園に咲く桜をみることができ、さらに庭の池にも秘密があった。
民泊「光花園」 小林健治 オーナー:
北海道の形をした池を作った
なんと庭の池は、北海道の形に作られていた。資料館としてはかなり豪華な設備。いったい総工費はいくらかかっているのだろうか?
民泊「光花園」 小林健治 オーナー:
約3億5000万円かかったと見積書が出ています
なんと3億5千万円の建物に、5千円で泊まれるのだ。

茶室は"ペットと過ごす部屋"に お堂は"露天風呂"に
母屋以外にも様々な施設があった。
民泊「光花園」 小林健治 オーナー:
ここが茶室としては、当家の屋敷の中でメインに使われていた
離れに作られた茶室。別の利用法を考えているという。
民泊「光花園」 小林健治 オーナー:
ペットと旅行したいという人がたくさんいると聞いたので、ペットと同伴の人はこちらでゆっくり過ごしていただく
なんと、茶室をペットと一緒に過ごす部屋にするという。こんな場所、日本中を探してもないかもしれない。

さらに小林さんは、敷地内にあるお堂も今後 新しい施設に作り変えるという。
民泊「光花園」 小林健治 オーナー:
こちらに露天風呂を作りたい
昔は本尊があったお堂を、露天風呂に改装する予定だという。

民泊「光花園」 小林健治 オーナー:
600坪の敷地内をまた来てみたい場所にすることで、民泊の許可をいただいた社会貢献になると思う

コロナ禍で、変わる民泊の形。外国人観光客に頼らない新しい旅のスタイルが生まれてきた。
(北海道文化放送)