自由気ままな子どもたちに、いつも親はハラハラドキドキ、時にもやもや。
「笑った!困った!」…でもウチの子はどうしてこんなことするんだろう。その行動の裏には、知られざる“子どものココロ”が隠されているはず。

今回、元気なココロちゃんとマナブくんきょうだいの育児に追われる小木(こぎ)さん一家に寄せられたのは、こんなエピソード。

「最近“内緒話”がブームな子ども。でも肝心の内容は『実はこのお野菜、苦手なんだ』『今日は良い天気なんだよ』など、それって内緒話にしなくていいのでは?というものがたくさん…」

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もっと早く言って~!ナイショ話が大好きな理由は記事の続きで…

ごはんの前だけどこっそりお菓子を食べちゃった、ママの口紅で落書きしちゃった…「バレたくない!でも誰かに話したい!」そんな秘密の話はちょっと楽しいもの。
だけど子どもたちの“内緒話”に耳を傾けてみると、「今日はいい天気だよ」など、それってヒソヒソ声にしなくてもいいんじゃない?ということがたくさん。

以前「秘密にしてね!」とお願いされたことをついつい喋ってしまう子どもたちの気持ちを探ったけれど、もしかして子どもたちってそもそも「内緒話が大好き」なの?そして、なんでも内緒話にしたがるのはどうして?

育児に役立つ“子育て心理学”を発信している公認心理師・佐藤めぐみさんにお話を聞いた。

内緒話の“雰囲気”を楽しんでいる?

――子どもが「内緒話」を覚えるのって何歳ごろ?

2歳くらいから見られます。つまり、おしゃべりをするようになったときから、内緒話は出てくるわけです。ただ、その子によってマイブームの時期は違うので、幼稚園生くらいになって頻繁に見られるようになることも多いですね。

小さいうちは、内緒話の本当の意味合いは分かっていないので、どちらかと言えば見た目が“内緒話風”であることがポイントになります。口を手で囲って、耳に近づけて話す=内緒話という理解ですね。

小さい子がする内緒話でよく聞く“あるある”は、

「知っていますけど…という内緒話が多い」
「息遣いばかりで、何を言っているのか聞こえない」
「ハァハァと吐息がすごくて、くすぐったくてたまらない」
「ツバが飛んでくる~」
「声が出ていて、もはや内緒ではない」

など。私も子どもが3歳くらいのときに「あのね~、○○ちゃんね~(ハァハァ)」と肝心の内緒話にたどり着くまえに、ゾクゾクしてしまったことが何度もあります。きっと、おそらく多くのパパ・ママが似たような経験をされているのではないでしょうか。


――子どもがなんでも「内緒話」にしちゃうのはなぜ?子どもはみんな内緒話が好き?

「秘密を作るのが楽しい」というのも、小さい頃と少し成長してからだと意味合いが違うと思います。
幼稚園や小学校低学年くらいの子は、“秘密”か“内緒”ということ自体の意味合いははっきり明確ではなくとも、あの雰囲気が好きなのだと思います。
自分が耳元でコショコショと話すことをパパやママが真剣に聞いてくれたり、逆に「これは○○ちゃんとママの秘密だよ」とか、「絶対内緒にしておいてね」のように言ってくれたり。それにより、なにか特別なことが起こってるとか「巻き込まれてる~」という感覚を持つのかもしれません。

小さい子ほど、形だけは内緒話スタイルでありつつ、その内容は内緒ではないことが多いですが、そのワクワク感を味わっているのだと思います。「秘密のことを喋っちゃうのが楽しい」という場合は、そのことでパパやママが慌てたりするのを楽しんでいることもあるでしょう。

少し大きくなると、実際に秘密とか内緒というのが意味を持つようになってきます。多くの場合、秘密というのは親しい間柄に発生するものなので、たとえば、女の子同士で仲間の結束を強めるときに、「私たちだけの秘密」というのを作ったりすることもあるでしょう。
親として全く悩まずに済む“息遣いばかりの内緒話時代”は、小さいうちにしか見られない可愛らしいものなので、今をぜひ楽しんでほしいと思います。

子どもたちが「なんでも内緒話」にしちゃうのは、内緒話をしている時の「ワクワク感」の方に注目しているから。
大人からすれば「そんなに大事なことじゃないのでは…」と思うような内容でも、子どもたちは耳元でコショコショ話すなどの“内緒話っぽいスタイル”にすることで、何か特別なことが起きている!という楽しさを味わっているのだ。

少し大きくなって本物の内緒話が始まる前のちょっと不思議な“内緒話”を楽しんでみてはいかがだろうか。

あなたの投稿が漫画になる!エピソード募集

「聞きコミ PRIME online」では皆様からの「育児あるある」エピソード投稿をお待ちしています。「育児あるある」に隠された子どもたちの気持ちを探ってみませんか?

・「もういらない」と言ったから代わりに食べたおやつ。「やっぱり食べる!」と言われて大慌て…同じものを用意しても「さっきのがいい!」と泣かれて大苦戦!
・無くしたと思っていたスマホを冷蔵庫の中から発見!なんでここに入れちゃうの!?

などなど、あなたの投稿が漫画になるかもしれません。

※入力された内容は記事で紹介させて頂くことがございます。
※改めて取材をさせて頂く場合もございます。

(解説:佐藤めぐみ/公認心理師)
英・レスター大学大学院修士号取得・オランダ心理学会認定心理士。欧米で学んだ心理学を日本の育児で取り入れやすい形にしたポジ育メソッドを考案。アメブロの「ちょっと子育て心理学」(http://ameblo.jp/la-camomille/)にて発信中。

(漫画:さいとうひさし)