都心でも雪が降るなど一段と寒さを感じる時期となったが、寒いのは日本だけではない。いま、極寒の地域だからこそ現れる“透明人間”の姿がTwitterに投稿され、話題となっている。

アメリカ北部のミネソタに留学中のNaoさん(@NaohikoNakamur1)が投稿したのは、雪景色の中にたたずむ“1人の姿”。しかし、黄色の長袖や青いズボン、靴は見えても、肝心の“人の姿”が確認できないのだ。

透明人間がいる!?
透明人間がいる!?
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もちろん見えないのは当然。実は、この透明人間の正体は、寒さで凍ってしまった洗濯物の洋服なのだ。

この日のミネソタは氷点下27度という厳しい寒さで、洗濯物が凍ってしまったのだそう。寒い地域だからこそできる、ちょっとしたアートのようにも見える。

-27℃のミネソタは洗濯物が自立します!

この厳しい寒さが一目で分かる光景には、Twitterでも「もはやアート!すごい!」「透明人間みたい!」といったコメントや、同じく寒い地域に住む人たちからは「洗濯物振り回したら、パリパリに固まりますよね」といった共感が寄せられ、10万以上のいいねが付く話題となっている(1月6日時点)。

屋外で30分も干せば完成

もし夜道で遭遇したら驚いてしまいそうな洗濯物だが、実際はどのようにして作ったのか? また、このような厳しい寒さの中で、普段は洗濯物をどうしているのだろうか?

Naoさんに話を聞いてみた。

ーーなぜ今回、洗濯物を自立させてみたの?

ミネソタではよくされる遊びと聞いて、やってみました。


ーーどうやって凍らせた?

洗濯物を洗濯機で脱水し、屋外で人が着ているような型で30分も干せば、自立する位に凍りました。上着はハンガーにかけて、そでが自然な型になるように保ちながら、ズボンは腰回りに空間がある様に干しました。-27℃での作業で指先が痛かったです。

靴の上に立たせることで、よりリアルに…
靴の上に立たせることで、よりリアルに…

ーー透明人間がいるかのようになったが、どのような点を工夫したの?

子供の服でしましたが、靴の上に立たす事でリアリティが増しました。


ーー凍った洗濯物の感触は?

凍った服はかなりの硬さでしたが、室内に戻すとあっという間に柔らかくなります。

普段は全て室内干し

ーー洗濯物だけできれいに自立する様子を見て、どう思った?

出来上がりを見て「透明人間がいるみたいだな」と感じました。


ーー撮影後、この洗濯物はどうしたの?

写真撮影の後は普通に再度洗濯しました。

同じ日に作った別作品 膝付近の曲げ具合が人間らしい
同じ日に作った別作品 膝付近の曲げ具合が人間らしい

ーー普段の洗濯はどうしているの?

普段は全て室内干しです。


ーー洗濯物の他にも、寒さを実感することを何か試したことはある?

寒さの実験は他にはありませんが、ミネソタは湖が凍るため湖の上を歩いた事はあります。

厳しい寒さがあってこそできる洗濯物アート
厳しい寒さがあってこそできる洗濯物アート

“透明人間作り”はミネソタではよくされる遊びとのことで、厳しい寒さの地域ならではの楽しみ方だったようだ。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。