流れ星を絶妙なタイミングで撮影した写真がTwitterに投稿され、話題となっている。

「とんでもない流星が撮れたので見てほしい」というコメントと共に投稿されたのは、都心では見ることができない満天の星の美しい夜空。そこに煌々とした流れ星が一直線に切り裂くように流れる様を見事に捉えた写真だ。

撮影場所は奈良県にある大台ケ原の「正木峠」という場所。

「とんでもない流星が撮れたので見てほしい」
この記事の画像(14枚)

撮影したのは普段、星空の撮影をメインに行っているアマチュアカメラマンの「Hiroaki Sekioka | 関岡 大晃」(@hirography_321)さん。

美しい流れ星の写真にTwitterでは「素晴らしい流星で綺麗で見とれてしまいます」「夜空切り裂いて朝がきそう!」などの声があり、約2万5000件のリツイート約17万6000件のいいねがつくなど、話題となっている。(11月2日現在)

どうやってここまで綺麗な流れ星を撮影することが出来たのだろうか?
投稿者の「関岡 大晃」さんに撮影時の苦労や工夫した点を伺った。

この日は500枚以上撮影しています

ーー撮影した状況を教えて

大台ケ原は星空撮影スポットとして人気で休日の夜は人が多いですが、撮影日の2020年10月24日土曜日は風速18km/hを超える強風の日でした。そのため山頂には僕と一緒に撮影した友人以外ほとんど人はいませんでした。

実は写真が撮れた後、カメラと三脚ごと風に吹き飛ばされ修理代20万円の大惨事になっています。当時はとても寒く、木道も凍っていたので僕も風に飛ばされて木道の下に落下しました。


ーー撮影方法を教えて

カメラのインターバルタイマーを使用して、同じ構図でシャッタースピード20秒で連写し続けました。この日は合計すると500枚以上撮影しています。

ゲンジボタルを撮影

ーーどんな機材を使った?

Nikonのd810AというカメラとNikkor14-24mmf2.8Gというレンズを使用しました。


ーー偶然とれた?

流星自体は偶然流れるモノなのでもちろん偶然です。ただこの日はオリオン座流星群極大日付近で流星の中でも特に明るい火球が流れる確率が高く、写真の構図として好きな大台ケ原で撮影しました。

自然が作る額縁に囲まれた天の川が最高に美しい

ホッとして腰が抜けそうになりました

ーーこのとき流れ星は1つだけだった?

何個も撮れていますが、実はカメラで撮影すると明るくない流星はほとんど写らないんです。目で見る分には大きくても写真の大きさに圧縮するとほとんど目立たないんです。


ーー撮影で工夫したところは?

工夫と言えるかわかりませんが、撮りたい構図があるなら撮れるまで撮影を続けることでしょうか。僕はこの木道の構図で流星と天の川を撮影したかったので、何度も何度も大台ケ原に通って撮影しました。今まで無駄にした数は1万枚に近いと思います。この日は3時間ほど撮影しました。


ーー景色を見てどう思った?撮れたときどう思った?

ようやく流れてくれてとても嬉しいというのが正直な感想です。通いつめて何度も何度も同じ構図で撮影していたので、撮影できるまでとにかく辛かったです。流れた後にモニターでしっかり撮れてることを確認した後、ホッとして腰が抜けそうになりました。

流星は6〜10秒近く流れたとても大きな流星だったので願い事をする時間はありましたが、あまりの明るさに呆気に取られ、お願いする余裕はありませんでした。


ーー撮影場所は星がきれいに撮れる有名な場所?

大台ケ原は日本で5本の指に入ると言われる天体観測の名所です。星が綺麗な天の川は太陽と同じく東から昇り、南側を通りながら、西に沈みます。大台ケ原の南には大きな街がないので星がとても綺麗です。

毎週末が快晴なら天体望遠鏡を持った方たちが続々といらっしゃいます。正直、夜の方が車多いのではないかなと思うほどです。大台ケ原付近が日本で2番目に降水量が多い地域で滅多に晴れないのも関係してるのかもしれません。唯一残念な点は冬季通行規制が入るので毎年4〜11月でしか入ることができないところです。

秋は1番好きな季節

これまでのお気に入りの作品も素晴らしい

ーーお気に入りの作品を教えて

お気に入りは今回の「とんでもない流星が撮れたので見てほしい」という写真とその次に投稿した「僕の星景写真の最高傑作をご覧ください」の2枚です。

この2枚は僕が星景写真で1番好きな同じ構図です。この構図で夏の天の川、冬の天の川でそれぞれの流星を撮りたいと思って通い詰めた結果、撮れた2枚です。

僕の星景写真の最高傑作

ーー写真に興味を持ったきっかけは?

写真に興味を持ったキッカケは、大学生時代にバイクで日本一周を行ったことですかね。スマホで撮るのはもったいないと思い、出発の当日に家電量販店でCanonの入門機を買いました。今はNikonを使っています。


ーー反響についてどう思う?

とても嬉しく、自分がやってきたことを誇りに思える瞬間でもありました。写真たちがキッカケで僕のことを知っていただき、写真をポスターに使いたいや購入したいといった依頼も来るようになりました。アマチュアですが、プロカメラマンになったかのような気分を味わい、これが一瞬で終わらないよう今後とも写真活動を頑張っていきたいと考えています。


ーー今後どんな写真を撮っていきたい?

今後を星空の写真を撮っていきたいと思っています。自分が住んでる大阪付近の星空は撮り尽くしたという気持ちがあるので、これからは遠征を多くしたいと思っています。長野県付近や九州は強い憧れがあります。僕の夢はプロの星景カメラマンになり、自分の星景写真集を出すことなので、とんでもない作品を量産していかなくてはいけません。

「皆さんが好きそうな写真を撮ってきました」

何度も何度も通いつめてようやく撮ることができた見事な写真。
あまりの明るさに呆気にとられて今回の流れ星には願い事はできなかったそうだが、これからも星空の撮影を続けてプロの星景カメラマンになって、是非夢を叶えてほしい。