衆院選が迫る中、あなたが政治家に届けたい声は何だろうか。
コロナ禍で地域の居場所が開けなくなったことにより孤立する子育て世帯や、経済的な苦境に追い打ちをかけられる世帯がいる。

コロナ禍の子育て世帯を支援しようと奮闘する人の声を聞いた。

地域の人たちの憩いの場「みんな食堂」

食堂スタッフ:(2019年の様子)
こんにちは~

札幌市豊平区平岸にあるビルの1階で5年前、子ども食堂として始まった「みんな食堂」。

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月に一度、地域の人たちが集まってみんなでご飯を食べていた。ビルの向かいにあるコミュニティラジオ局・FMアップルの塚本薫さんが始めた。

みんな食堂を運営・塚本薫さん:
ぜひ、また!ご飯作りたくないときに来て、みんなで

お母さんにとっては、月に1回夕食づくりから離れ、子育て世代同士で話すことができる場所だった。

利用の女性:
子どもたちと私だけだと、怒ってしまうことが多いけど、ここにいると、みんな温かい目で見てくれる

しかし、新型コロナウイルスの影響で2020年2月から休止している。

みんな食堂を運営・塚本薫さん:
みんなでご飯を食べたのは…もう2年前。長いですねぇ

コロナ禍で休止…再開準備で直面した壁

食堂の再開を模索したが、「思わぬ反応」に戸惑った。

みんな食堂を運営・塚本 薫さん:
地域の人から『こんな時にまだ(食堂を)開けてるの』とか、(コロナ禍で)集まっているという周りからの圧力を感じました

そこで母親たちとのつながりを守るために始めたのが、「お弁当の配布」だ。

「弁当」配布でつながりを…

みんな食堂を運営・塚本薫さん:
さびしいよりも心配。大丈夫なのかな、みんなっていう思いがすごくあって

連絡が取れなくなってしまった親子もいるという。

みんな食堂を運営・塚本薫さん:
全然連絡が取れない。食堂がなくなって、さびしがって不安がっていたお母さんが、少しでも会って話ができるようにと弁当を私が持っていったらどうかなと

10家庭ほどにお弁当を届け、子どもたちの様子も確認する。

みんな食堂を運営・塚本薫さん:
何かの時に声かけてくれたら。全然遠慮しなくていいから

利用する母親:
結婚を機に引っ越してきて、知り合いも全くいない状態で、「みんな食堂」で地域の人とコミュニケーションをとっていました。今は誰とも話しません。きょうも楽しみにしていました

5分ほどの何気ない会話。それが、母親たちの心の支えになっている。

みんな食堂を運営・塚本薫さん:
ななちゃん、大きくなったね!

利用する母親:
いつもありがとうございます。ハンバーグだよ

娘のななちゃん:
ハンバーグ! ?

利用する母親:
お母さん同士で話す場がなくなって、それがさびしい。こうやって月に1回でも顔を見られるのはうれしい

母親たちに追い打ちをかけたのが、「女性不況」と呼ばれる状況だ。女性が多く働く飲食、サービス業が打撃を受けて仕事を失った。さらに、ステイホームで家事や育児などの負担も増している。

浮かび上がった「女性不況」と「学びの格差」の危機

いま心配しているのが、子どもたちの学びが家庭の経済状況に左右されることだ。塚本さんは家庭に学習プリントを届ける取り組みも始めた。

(Q.コロナ禍で子どもや親に与えている影響で心配なことは?)
みんな食堂を運営・塚本薫さん:
休校が大きく影響していると思う。学校の勉強自体も遅れがあった。宿題も多く出て、それもオンラインができる子は良いが、そうじゃない子と格差が出る。学習面が心配です

特に、半数以上が貧困状態にあるとされるシングルマザーへの支援が必要だと考える。

みんな食堂を運営・塚本薫さん:
子どもにかける教育費などに余裕が出てくる。食費を切り詰めている家庭もいるので、最低限の生活を守るのに就労、収入を何か早急にケアしてあげてほしいと思います

孤立、そして経済的な苦境…困難を解きほぐす政策が今こそ必要だと感じている。

(北海道文化放送)