都内で楽しめる「台湾旅行」

誰もが知る海外旅行の必需品『地球の歩き方』。

8月にこの『地球の歩き方』シリーズから発売されたのが、『東京で楽しむ』シリーズ。
韓国・台湾・フランス旅行気分を東京にいながら楽しめる、逆転の発想から生まれた新しいガイドブックだ。

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「イット!」では、タピオカにカステラと、これまで日本で数々のブームを起こしてきた台湾に注目した。


まずは「食」。
東京・大田区の閑静な住宅街にある、台湾式朝御飯「喜喜豆漿」は、朝9時にもかかわらず多くの客で席が埋め尽くされていた。
客が食べていたのは、台湾の伝統的な朝食の一つ、豆乳スープだ。

客:
めちゃくちゃおいしいですね。

客:
地元の味を再現してるなって思うので、何回も来ちゃいます。

リピーターの客:
朝からやる気が湧いてくるような感じですよね。

朝食を大事にしている台湾では、朝は自炊をせず外食するのが一般的。
こちらの店がオープンしたのは2019年ということで、オープン当初の客数は1日5人程度だったそうだが、今では週末には1日100人にのぼる人気店に成長したという。


台湾式朝御飯「喜喜豆漿」・野崎文章代表:
台湾の方がいらっしゃって、店の中で台湾の言葉が行き交うので、目をつぶると台湾にいると錯覚するような感じですね。

おぼろ豆腐のようになった豆乳がまろやかな風味の「鹹豆漿(シェントウジャン・塩味の豆乳スープ)」はひとつ490円。

揚げパンを浸して食べるのがコツで、この鹹豆漿に甘辛い豚バラ肉がのったかけご飯「魯肉飯(ルーローファン)」や、蒸しパンとセットで頼むのが人気のスタイルだという。


客:
台湾気分みたいなのが味わいたいなと思って。今は行けないじゃないですか。

――今は楽しい?

客:
楽しいです!


一方、台湾の屋台が集まる夜市のように、食べ歩きメニューを体験できるのは、新宿区の「四ツ谷一餅堂」。

大きな釜で焼かれる、ゴマがびっしりとコーティングされた台湾の“ストリートフード”だという「胡椒餅」はひとつ450円(税別)。

弾力のある生地の中に胡椒のきいた豚肉がごろっと入り、香りが食欲を誘う一品だ。

“台湾式シャンプー”にリピート客も

食の次は、台湾の「文化」に触れられるスポット。
JR大久保駅から徒歩わずか1分の狭い路地に突如現れるのは「東京媽祖廟」。

ここには、台湾で信仰されている女性の神様「媽祖様」や、縁結びの神様「月下老人」など約20もの神様が祀られており、コロナ禍以降は日本人の参拝も多くなっているという。

続いては台湾の魅力のひとつ「美容」。

池袋にある美容室「ahsin hair room 池袋店」で体験できるのは…知る人ぞ知る“台湾式シャンプー”(3300円)!

座った姿勢のまま、頭皮をマッサージしながら泡立てていくのが“台湾スタイル”なのだという。
この台湾式シャンプーを「まさか東京で体験できるなんて」と感じる日本人客も多く、リピーターになっているという。

ahsin hair room・黄仁杏店長:
台湾に行かなくても本格的なものを味わえるのが、お客様に喜んでもらえると思いますね。

コロナ禍の生き残り策は「図鑑」

石本沙織アナウンサー:
東京にいながらこうやって気分を味わえる、さすがの『地球の歩き方』だなって感じがします。そんな『地球の歩き方』はこれまでに約170の国と地域のガイドブックを販売してきたんですけども、やはりコロナ禍で売り上げが8~9割も減少してしまったんだそうです。そこで生き残りをかけて『東京で楽しむ』シリーズの3冊だけではなく、これまで世界中を飛び回ってきた記者が知識を集結して図鑑を発売したんですね。世界のお城などを紹介して人気だということで、順調な売り上げなんですよ。ただのガイドブックではなくて、知識ごとに集めた図鑑って新しい角度ですよね。

加藤綾子キャスター:
海外に行く時はガイドブック持って行くじゃないですか。海外の人が日本に来るときに、日本のガイドブックってどうなってるんだろうって気になってたので、そういった意味でも楽しいなって…

パトリック・ハーラン:
誰かが情報提供してくれるとこっちも動きたくなるよね。僕は以前、世界193カ国の料理が食べられるコースを見て「よし!行こう」と。東京都内に全部そろっているんですよ。1店舗目は神楽坂で、カンボジア料理を食べたらおいしかった!それで終わったんですけど、他の192カ国残してますけど…

石本沙織アナウンサー:
海外に行かなくても意外と東京で楽しめるってことなんですよね

(「イット!」9月10日放送分より)