モデルからマンゴー農家に転身 コロナ禍で通販切り替えが「ドはまり」 注文殺到に嬉し涙【宮崎発】
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モデルからマンゴー農家に転身 コロナ禍で通販切り替えが「ドはまり」 注文殺到に嬉し涙【宮崎発】

ファッションモデルから、マンゴー農家に転身した女性が宮崎にいる。
独自ブランド「シャトーマンゴー」の生産と販売を行う女性の思いとは。

果汁たっぷり…厳しい基準クリアした完熟マンゴー

宮崎市生目。その女性は、緑豊かな田畑に囲まれた農業用ハウスにいた。
「シャトーマンゴー」は、この農園で生産されている独自ブランドで、糖度16度以上など厳しい基準をクリアした完熟マンゴーだ。

みずみずしい「シャトーマンゴー」
この記事の画像(16枚)

宮崎市出身の八田京子さん(32)は、約4年前からこのマンゴーの生産と販売を行っている。

マンゴー農家・八田京子さん

早速、このみずみずしい完熟マンゴーを頂いた。

児玉泰一郎アナウンサー:
おいしい。果汁たっぷりで甘い。甘いけど、すっきりとした甘さ、清涼感のあるマンゴーですね

八田京子さん:
ちょっと酸味があるんですよ。その酸味が甘さをさらに引き立てるというか、味の奥行きや厚みを出してくれるので、口の中に広がって、だけどすっきりしている

すっきりとした甘さ、清涼感のあるマンゴー

児玉泰一郎アナウンサー:
身長は何cmぐらい…?

八田京子さん:
175cm

児玉泰一郎アナウンサー:
この身長で端正な顔立ち。モデルさんみたいって言われません?

八田京子さん:
ありがとうございます。モデルをやってました

元モデルだった八田京子さん

マンゴー農家に転身…地元で何かを作り上げたい

八田さんの前職は、ファッションモデル。
13年間、モデルとして日本や海外のファッションショーなどで活躍した。

日本、海外のファッションショーなどで活躍した八田京子さん

なぜモデルからマンゴー農家になったのか?

八田京子さん:
毎日の充実感が欲しかったんですけど、モデルやっている間は、何かそれが得られない。ずっともやもやしていて、ずっと課題だらけで、ずっと悩んでいるというか。「どうしたら良かったんだろう、あの時」っていうのを繰り返す毎日でした

ストイックに自分を追い込んできたモデル時代。
そんな時、八田さんは、あることに気がついた。

八田京子さん:
自分は出役じゃないのかなって。出役じゃなくて、何かを作り上げる方がしたいのかなって

児玉泰一郎アナウンサー:
それを10年以上モデルをやっていて、どこかで気づいた?

八田京子さん:
そうですね

「モデルではなく、地元で何かを作り上げたい」と宮崎に帰ってきた八田さん。偶然出会ったのが、マンゴー農家の岩切浩さんだった。
岩切さんは約17年マンゴーを作ってきたが、当時 販売がうまくいっておらず、会社は倒産寸前の状態だった。

マンゴー農家・岩切浩さん

八田京子さん:
マンゴーを食べさせてもらったんですけど、(マンゴーの味に)もう感動。これすごいなって思いましたね

本人提供

八田京子さん:
このマンゴーすごいな。なんでこれを閉じるんだろう。その日に「やりたいです」と言って

児玉泰一郎アナウンサー:
あれだけの美貌の方が来た時、驚きませんでした?

岩切浩さん:
美人で、モデルさんが来たなって感じはありましたよ。でも迫力があったので

マンゴー農家・岩切浩さん

選ばれるには「ネーミングから」

その日から、八田さんのマンゴー農家への道が始まった。
生産について学びながら、まず目を付けたのは、マンゴーの売り方だった。

八田京子さん:
このマンゴーの良さを食べる前に知ってもらうには、ネーミングからじゃないかなって。パって見た印象でおいしそうか、そうじゃないかって、私だったら判断するなって

八田京子さん:
マンゴーって、基本的に贈答品じゃないですか。誰かにあげるときに、おしゃれなものを選びたくないですか? というのを考えたら、会社の名前じゃないかなって思ったんですけど

これまでは、「イワマン(岩切さんの会社)」の名前が付けられていた。

八田京子さん:
いきなり来て、「名前変えませんか?」って。コンサルでもなんでも経歴もない、ただの人が「名前変えませんか?」っていうのは、ものすごく考えました。
考えて、考えて、考えて、「(マンゴーの)名前を変えるのどうですか?」って言ったら、思っていたよりも簡単に「いいんじゃん? やったら?」って言われた

「シャトーマンゴー」への変更を提案した八田京子さん

児玉泰一郎アナウンサー:
その時にシャトーマンゴーって提案したんですか?

八田京子さん:
はい

テレビ・ネット販売が「ドはまりした」

シャトーマンゴーとして売り出し始めて約2年。
地道に営業を続け、ようやく販路が見いだせた矢先、新型コロナが猛威を振るった。

八田京子さん:
ものすごい影響受けました。これまでは百貨店とか飲食店に営業に行って、卸でやってたので、卸がゼロになった

八田京子さん:
通販に行かざるを得ないというか、そうじゃないと道がないと思って、すぐ切り替えました。そしたら、それがドはまりました

販売スタイルをこれまでの卸から、テレビショッピングやネット販売に切り替えると、全国から注文が殺到。一時、回線がパンクするほど、注文の電話が鳴り続けたという。

八田京子さん:
涙で電話がとれないんですよ。うれしかったですね。私は、「これ(マンゴー)をみんなに知ってもらって、売るっていうのが役割」だと思っていたので、ゼロになったところから、回線がパンクするまでになって、感動しちゃって、もう取れなかったです

当時の思いを語る八田京子さん

当初100件ほどだった注文は、ネット販売への切り替えで4,000件を越えるまでになった。

(Q.八田さんの魅力は?)
岩切浩さん:

彼女の人脈や営業力、広告塔としての役割。あとは、戦略的な部分の知識もあって力になる

受注や発送の管理は、八田さんが1人で担当。
4,000件を超える注文1つ1つに、手書きメッセージを添える。

「どんなに忙しくても楽しい」

児玉泰一郎アナウンサー:
ネーミングであったり、パッケージの魅せ方など、ものすごくモデルとしての経験、魅せ方が生きているなって感じたんですけど

八田京子さん:
最高なこの子をもっとドレスアップしてあげたいという思いでは、確かにパッケージしたので、そうかもしれない

児玉泰一郎アナウンサー:
今後こうしていきたいというイメージは?

八田京子さん:
もっとおいしいものを作り続ける。続けるっていうのが目標であり、それをお客さまが認めてくださった時がゴールかな

児玉泰一郎アナウンサー:
マンゴー農家になってよかったですか?

八田京子さん:
本当に良かったです

児玉泰一郎アナウンサー:
八田さんがキラキラしているのがマンゴーにとってもよさそう

八田京子さん:
楽しいです。どんなに忙しくても楽しいです

(テレビ宮崎)

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