顔が陥没、肋骨が折れ…コロナ禍に脅威感じるDV被害が増加 “声をあげられない”被害者の心理状態とは【岡山発】
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顔が陥没、肋骨が折れ…コロナ禍に脅威感じるDV被害が増加 “声をあげられない”被害者の心理状態とは【岡山発】

数カ所の刺し傷、顔が陥没、肋骨が折れ…

緊急事態宣言期間が延長され、外出自粛が求められる中、ドメスティック・バイオレンス(DV)の被害が深刻化している。専門家は、社会問題となっている今こそ、被害者に声をあげてほしいと訴える。

認定NPO法人 オリーブの家 山本康世理事長:
刺し傷が何カ所かあって、顔が陥没、肋骨が折れてる。ここまでの脅威の状態の方々を保護するのは、私たちも初めて。

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5月に保護したDV被害者の状態に驚きを隠せない。

ここは、民間シェルターを運営する認定NPO法人「オリーブの家」。

 

認定NPO法人 オリーブの家 山本康世理事長:
DVのひどい状態の人たちが増えた。相手方が(警察に)拘留されるという状況のDV被害者の保護が増えましたし、相談も増えました。

DV相談件数は過去最多19万30件

コロナ禍で外出自粛が求められる中、オリーブの家に寄せられる保護の依頼は増え続け、シェルターが稼働しない日はほとんどない。

岡山県にも緊急事態宣言が発令された5月は、保護の依頼が大きく増えただけでなく、被害も深刻化している。

5月に依頼が急増

シェルターでは、24時間体制で心と体のケアにあたるほか、保護できる部屋を増やすなど、新たな対応を迫られている。

全国のDV相談件数は、2020年度に19万30件と過去最多となり、国も対策に乗り出すなど、DVは社会問題となっている(内閣府調べ 暫定値)。

「声を上げること」が大きな一歩

社会心理学が専門で、カウンセラーの市場恵子さんは、DV被害者がなかなか声をあげられない心理状態を次のように分析する。

社会心理学講師・カウンセラー 市場恵子さん:
暴力によって無力化されてきた。暴力によって自分の尊厳を奪われるので、自己評価が下がるんですね、自分を責めていく。沈黙を破るためには、権利の獲得、回復がいる。それから自尊感情の回復もいる。

国が設置した相談窓口「DV相談+(プラス)」では、電話だけでなくチャットでも対応している。

 

自治体には、配偶者暴力相談支援センターなど、専門の相談窓口も設けられている。

岡山・香川県内には専門の相談窓口もある

社会心理学講師・カウンセラー 市場恵子さん:
自尊感情の回復はどうやってなされるかというと、やっぱり話せる誰かに出会えることなんです。ありのままの自分を受け止めてもらい、寄り添ってもらえることが、どんなに人の気持ちを癒し勇気づけ、また元気を出せるかということです。

被害者が自分の被害に気付き、心の回復が得られれば、専門家から提示される選択肢にようやく目をやることも可能で、次の行動へとつながっていく。

その一歩は、やはり声を上げること。

社会心理学講師・カウンセラー 市場恵子さん:
コロナ禍で(DVが)見える化されやすくなってきた。あるいは問題が深刻化しているということが、多くの人に伝わりやすくなっているのであれば、この状況を変えるためのマイナスに見えるかもしれないけれど、大きな一歩になると思っています。

【DV相談+(プラス)】
・電話相談  0120-279-889
・電話・メール相談 24時間受付
・チャット相談 正午~午後10時

(岡山放送)

記事 1230 岡山放送

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