ワイン無料も…豪華なテイクアウトセット

コロナ禍で苦境に立たされた酒店を支援しようと、福岡・北九州市のカレー店が、粋な取り組みを始めた。

色とりどりの野菜と、熱々のチーズがトッピングされた門司港名物の「焼きカレー」。

門司港の名物 焼きカレー
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そんな焼きカレーが人気の、北九州市門司区のカレー店「プリンセスピピ門司港」。

プリンセスピピ門司港(福岡・北九州市門司区)

緊急事態宣言が出されてからは、営業時間を午後8時までに短縮し、酒類の提供もストップ。

売り上げは、例年と比べて半分ほどまで落ちてしまっているという。

プリンセスピピ門司港・岡嵜孝和代表:
売り上げ的には(例年の)半分くらい。店内のメニューをテイクアウトできるような形で整備しながらやってきています

プリンセスピピ門司港・岡嵜孝和代表

そうした中、5月16日から始めた新しいテイクアウトセット。
名物の焼きカレーに加えて、伊勢エビのオーブン焼きやローストビーフのオードブルなど、豪華なラインナップ。さらに、ボトルワイン1本が無料で提供される。

やりすぎテイクアウトプレミアムセット 2人前5,980円(税込み)

「困った時はお互いさま」協力金を活用し酒店を支援

なぜ、ここまで「やりすぎ」なセットを考案したのか?
そこには、岡嵜さんの「ある思い」があった。

プリンセスピピ門司港・岡嵜孝和代表:
飲食店でお酒が出せないということで、酒店がピンチなんじゃないかと。なんとか協力できないかなということを考えて、ワインを1本無料提供して、ワインに合うテイクアウトセットを作ろうと

取引先の酒店が、飲食店の酒類提供禁止の影響で窮地に立たされていることを聞きつけた岡嵜さん。自身の店に支払われた協力金の一部を活用し、ワインを購入。無料提供で客に還元する形で、酒店を支援することを決めた。

シマダ酒店・島田一輝店長:
(話を聞いたときは)「え、本当に?」っていう。そうやって思ってくれていたんだと。売り上げは、本当に厳しかったところもあったので、感謝という言葉は、こういう時に使う言葉なんだなって

シマダ酒店・島田一輝店長

テイクアウトセットの評判は上々で、発売から2週間ほどで20セットを売り上げ、酒店から購入したワインの本数も50本にのぼった。

セットを購入した人:
(ワインが無料だと知って)率直に言えば「本当に?」っていうような感じでした。家族も初めて食べるようなメニューもあるかもしれないので、(緊急事態が明けたら)それをまた、お店で味わいたいなって思っています

プリンセスピピ門司港・岡嵜孝和代表:
(どんな時でも)ビールのたるを持ってきてくれたり、ワインを持ってきてくれたり、こっちが困った時には助けていただいていたので、酒店が困った時はお互いさまだなと。
(コロナ禍だからこそ)お互いの得意分野を生かし合って、こういう厳しい世界を乗り切っていけたらなと思います

シマダ酒店・島田一輝店長(左)とプリンセスピピ門司港・岡嵜孝和代表(右)

苦境に立たされても互いに支え合う。
コロナ禍で深まった無償の絆という「つながり」を武器に、この時代を乗り切る。

(テレビ西日本)