「どこを妥協するか…」条件が多くて絞り切れないカップル

就職や転勤など、新たな地で生活を始める人が多い春。名古屋駅前にある不動産会社には、新居を求め多くの人が訪れていた。
コロナ禍での部屋探しには、様々な人間模様があった。

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3月。名古屋駅にある不動産会社「ニッショー名古屋駅前支店」には、名古屋での新居を探しに東京や大阪などから多くの人が来店していた。

午前10時、同居するための部屋を探すカップルが…

カップルの女性:
楽しみではありますよね。今まで離れていた分、ずっと一緒にいられるというのは

2人は1年前から同居の計画を立てていたが、延期に。理由は、スポーツトレーナーをしている男性の収入が、コロナの影響で不安定になったからだった。

カップルの男性:
(今は、仕事が)通常通りか、ちょっと早く終わるかくらいで。これからはちゃんと働けるなって

1年越しの同居生活。部屋のこだわりは、都心へアクセスしやすい場所、木造以外、バストイレ別、ウォシュレット付きなど…。次から次に要望が出てくる。2人で物件の資料を見続けて2時間…

カップルの男性:
これ全部、却下。どこを妥協するかだよな…

結局、この日は決められなかった…。

商社勤務の夫は単身赴任で10回目の引越し…毎回代わりに手配をする妻

新居の部屋のカギを受け取る女性…。この春、名古屋で単身赴任となった夫の新居の荷受けのためにやって来た。

主婦(50):
(夫は)10回くらい(引越)している。毎回私が(引越の手配)やっています

商社に勤める夫は、3年前から広島で単身赴任していたが、この4月からは名古屋へ。まだまだ別々の生活が続く。

主婦:
コロナなので、お正月も会えずでしたね。夏休みから会っていない。慣れました

家族と会えない日々が続いていた。

広さと通信環境をチェック…需要高まる「リモート向き物件」

東京から名古屋へ、初めての単身赴任となった男性は、事前に2つの物件に絞っていた。

単身赴任の男性(46):
(娘が)今度から中学生…。私立に合格したので、単身赴任しないといけない状況ですね…

早速、部屋の内覧に向かった。

単身赴任の男性:
思ったより広い。単身ですけどね、広いところがいい。在宅ワークとか、机とかも(置きたい)…

2件目の物件でも…

単身赴任の男性:
ベッド置いて、机置いてみたいな感じですかね。ここで新しい生活をスタートさせたいと思います

コロナ禍に広まった「リモートワーク」。自宅で仕事をするのに、スペースと通信環境を求める人が増えていた。

何よりも「防音対策」が絶対条件…大学生YouTuberのお部屋さがし

大学生が両親と共に来店した。ルームシェアしている友人が、部屋を出ることになったため、一人暮らしの部屋を探しに来た。

大学生の男性(21):
とりあえず防音が欲しくて、周りの人に迷惑をかけないように…

大学生がこだわっているのは、「防音対策」。候補となる物件に到着すると、すぐに玄関のドアに耳を当て、音漏れしないかをチェック。防音対策を気にするのには、理由が…

大学生は、友人と7人組のYouTuberとして活動。3年前から、様々なことにチャレンジする体験動画のチャンネルをやっている。動画の撮影をするため、音が漏れにくい、角部屋や壁の厚い部屋を探していた。

大学生:
続いているYouTubeだったり、音楽だったりは続けていきたいし、仕事にできればいいですよね

大学生の父親(61):
若いうちは、1回挑戦するならしてみればと

大学生の母親(52):
私は反対派なので…。せっかく大学に入ったし、普通に大学出て普通に就職して…

母親は、息子から「大学を辞めたい」と言われたが、それだけは認めなかった。若者に人気の職業だが、親世代にはやはり不安だ…。

初の名古屋に「これから発展する街なのかな」…不安と期待の新生活

名古屋に初めて来る人たちもいる。

大阪から転勤となった広告関係の女性(24):
リモートワーク多いので、寝る場所と働く場所分けたいというのがあって、1DKにします

夫が東京から転勤となり、名古屋で新婚生活スタートする夫婦も…

東京から転勤してきた男性(34):
ブランドのお店があったり、高い建物がいっぱいあったり…。(名古屋は)これから発展する街なのかなと

新しい街での暮らしに期待する気持ちもある。

親から離れ「自由になる反面責任感も」…決意の一人暮らしスタート

閉店の午後6時ごろ。愛知・東浦町の専門学校の男性(19)が、新居の手続きをしていた。本来は1年前に一人暮らしをする予定だったが、コロナの影響で延期となっていた。

専門学校の男性:
コロナで(引越しが)できなくて。今回はそれなりにお金がたまってできるようになったので

コロナで減っていた飲食店のアルバイトが次第に戻り、1年越しの一人暮らしを始める。

3月18日、引っ越し当日。いよいよ、共益費込みの家賃3万3千円の1Kの部屋で、新しい生活のスタートだ。男性の両親は、1人暮らしを応援してくれている。

専門学校の男性:
今まで親に頼りきりだったので…。自由もあれば責任感も伴うので、しっかりやっていきたいなと

応援してくれる両親のためにも…。男性は、今通っている情報系の専門学校でしっかり学び、良い企業に入社し、親孝行したいと話す。

引っ越しシーズンの部屋探しには、期待と不安の中、新しい人生を一歩踏み出す人々の姿があった。

(東海テレビ)