コロナ禍で消費激減となった、北九州市のブランド牛「小倉牛」

福岡・北九州市のブランド牛、「小倉牛」。その特徴は、口に入れた瞬間にとろける肉の柔らかさと甘み。

しかし、「小倉牛」が看板の焼肉店では、新型コロナの影響で客数や売り上げが激減。
消費量が減る中、「ふるさと納税」に新たな活路を見いだし取り組んだ。

和牛焼肉 若勝・岸川勝英オーナー:
お客様も減ってて、(売り上げは)半分以下のときもありますし、お店の営業自体はかなり厳しい

「飲食店に客が来ない…」
その影響は、生産者にも暗い影を落としていた。

北九州市小倉南区にある、親子で営む牧場では、北九州市のブランド牛、「小倉牛」を20頭以上育てている。しかし、コロナ禍で消費は減少。それに伴い、牛の価格も一時大きく下がった。

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梛野牧場・梛野堅剛さん:
(1頭)140万だったのが100万くらいになって、1頭につき40万くらい損

牛肉のkgあたりの平均価格は、コロナの拡大と共に下がり、2020年4月にはコロナ前に比べ700円も下落した。

梛野牧場・梛野堅剛さん:
愛情込めて育てたので、みんなに食べてもらいたい。コロナ禍でどうすれば小倉牛の消費につながるのか

「小倉牛」をふるさと納税に… 巣ごもり需要で商機ねらう

2020年春、生産者の切実な思いを汲んで立ち上がったのは、同じ市内にある肉の卸売り業者だった。

株式会社ハマダ・山重浩二社長:
この1年、インバウンドがなくなり輸出も止まって、飲食店ほぼほぼ営業できない。牛は生き物だから育ってくる。滞留させると農家さんは倒れるし、倒れたら飲食店も困る

小倉牛の需要が減る中、活路を探していた社長が目をつけたのは。

株式会社ハマダ・山重浩二社長:
ふるさと納税ですね。新たな販売チャンネルを開拓しなきゃと思って、ふるさと納税に目をつけた。利益というよりも、滞留させないという点で力を入れている

実はふるさと納税、2020年度はコロナ禍での巣ごもり消費の盛り上がりを受けて、全国的に好調。

山重社長の会社が扱う小倉牛もこの流れに乗り、申込数はこれまでに1万3000件にものぼり、生産者の売り上げ減少分の約3分の1をカバーできたという。

 

また、県を超えた小倉牛の知名度アップにもつながっていて、生産者や飲食店は今後に期待を寄せている。

全国の消費者に「小倉牛」を 消費拡大へ新たな歩みを

梛野牧場・梛野堅剛さん:
できるだけ知ってもらっていけたらな、全国に

和牛焼肉 若勝・岸川勝英オーナー:
ふるさと納税に出してもらえれば、全国の方の目に触れる機会がある。一度お召し上がりになったお客様が北九州にお見えになったときに、食べに来ていただければ幸い

小倉牛の販路確保や知名度アップに一役買っている、ふるさと納税。
コロナ収束後の消費拡大へ向けて、業者、飲食店、それに生産者が歩みを進める糧となっている。

(テレビ西日本)